仮組 聖白蓮 職業|保険医? 養護教諭? 先輩? たぶん全部いける。 ・ルート概要  人と妖怪とヴァナ人の融和を求める彼女を助けるルート。 但し、大義のために初心を失ってしまった。 彼女を助けるには彼女を信奉する者たち、一輪達の協力が必要不可欠だ。 ・フレリスト登録条件  保健室に行って、まず知り合いになろう。 その後も何度か通うと、仲間にできる。 尚カルマが+なら手伝いたいと、−なら改心させてみると言って仲間になる。 序盤 その日もまた保健室に行くと、白蓮が何か深刻そうな顔をしていた。 PCが話を聞いてみると、何やら悩みがあるらしい。 多くの種族が集まるこの学園。だがその内実は妖怪は妖怪同士、ヴァナ人はヴァナ人同士で集まっている。 折角同じ学園にいる同級生なのだから、そういった壁を作ってほしくないとのことだ。 PCがなにか一緒に騒ぐようなイベントを作ればいいのではないかと提案すると、白蓮は天啓を受けたとばかりに立ち上がる。 しばらく保健室で待っていると、白蓮は勢い良くドアを開け、一枚の紙をPCに見せる。 『定期企画許可証』というもので、定期的に何かやる為の許可証らしい。 なし崩し的に白蓮を手伝うことになっているPC。 兎にも角にも白蓮とPCの挑戦が始まった。 中盤 種族差に関係なく、皆で騒げる企画。 白蓮に相談され選択肢が出るが、お勧めは『立食パーティー』だ。 理由としては参加費用を低く抑えられる為、多くのキャラが参加しようとする。  能力差が出ない為、キャラ間の軋轢が生まれにくい。  PCの行動で、パーティーの盛り上げを左右しやすい事があげられる。 他の選択肢を選んでもいいが、特に得することはない。無難に立食にしておこう。 会場は白蓮が確保してくれるので、早速参加者集めに動こう。  参加者集めで気を付けなければならないのは、一輪達と知り合いになっておく事と、後述の白蓮が融和に拘る理由を知っておくことだ。  フラグ自体は終盤でも回収できるが、この時点で回収しておき余裕を作っておきたい。 参加者が各種族で一定数以上集まれば、立食パーティーが始まる。  立食パーティーの立ち回りとしては、白蓮の横で話し続けるのは一番やってはならない行動である。  それよりも参加者同士の会話に混じり、話を盛り上げて、パーティーの盛り上げた方が白蓮の好感度は上がる。  制限時間の間、会場中を歩きまわり、色々な人々と会話しよう。   余談だが、この会話イベント、キャラクターは参加者から、会話内容は数十の候補からランダムで選ばれている。   その為、ナズーリンとパルスィがボクシングで盛り上がるなどヘンテコな会話が発生したり、   ブロントさんと汚い忍者がコリブリな話で盛り上がるなど大統領歓喜な会話になったりする。 制限時間が終わり、立食パーティーの終盤、一人でいるPCに白蓮が話しかける。  この時の会話はパーティーがどれだけ盛り上がったかで変化し、同様に好感度の上昇が変わる。  話術スキルが低く、会話で盛り上げる自信がないなら、料理が出来るフレにパーティーを手伝ってもらおう。  旨い料理人だと、盛り上がりに補正がかかる。 白蓮との会話を楽しんでいると、何やら騒がしくなり始めた。 そちらを見ていると、どうやら村紗が男子生徒にからかわれているようだ。 白蓮の企画を壊さぬよう耐える村紗、それを知っているのか、挑発を強める男子生徒。 PCや白蓮が止めるより早く、昔の事をからかわれた村紗が遂に男子生徒を殴ってしまう。 鼻血を出しながら男子生徒が喚き立てる。事の重要さに村紗は顔を青ざめた。 立食パーティーはそのまま陰を落としたまま、終了の時間となった。 立食パーティーから数日、村紗が学校に来ないらしい。 PCが白蓮に「村紗を励まそう」と提案すると、白蓮はそれを断った。 「次の立食パーティーは一ヶ月後。私には今度こそそれを成功させ、人々の融和を進める義務がある」 終盤 PCは白蓮を説得するが、失敗する。 村紗を慰めようとするが、そもそも村紗が何処に住んでいるかを知らなかった。  この時一輪と知り合いだと、偶然出会って一緒に村紗の見舞いに行ける。 一輪がむかったその先は孤児院『命蓮寺』であった。  自分達は何らかの事情で一人になった妖怪なのだと一輪は語る。  白蓮はそんな私達を憐れみ、育て、そして二度とこんな事が起きぬように生きることを誓ったのだ。  それが白蓮が人と妖怪の融和を目指す理由であった。 村紗と話そうとするが、部屋に閉じこもって出ようとしない。 やはり白蓮がいなければ駄目かと、その日は一旦諦め、後日一輪と共に白蓮を説得することになる。 一輪と共に立食パーティーの準備に動く白蓮の元へと行く。 だが白蓮の答えは変わらず、準備に忙しいとの一点張りであった。 耐え切れず一輪が叫ぶ。 「村紗を見捨てるのですか! 苦しむ妖怪に手を差し伸べるのが貴女ではなかったのですか!」 白蓮は一度目を見開いたが、それでも意見を変えることはなかった。 無言で立ち去る一輪を、PCは慌てて追う。 この後、立食までイベントはないが、後半のために一輪を鍛えておこう。 二回目の立食、手伝いこともできるが、ここは断り、一輪と共にいよう。  一輪が出かけた先、そこは墓所であった。  一輪はPCに決意を語る。  「私は戦います。聖白蓮と戦い、姐さんを取り戻す」 立食の翌日、ある広場で、一輪と白蓮は対峙していた。  「姐さん。貴女が魔道に堕ちたあの日から、命蓮様に誓ったことがあります」  「貴女が道を違えた時は、私が止めてみせる」  「だから戦います。命蓮様から授かった剣鎧護法の力で、貴女を止める」 構える一輪と白蓮。PCは見届け人として決闘の開始を告げた。  この戦い、かなり厳しい。イベントで強化されているが、一輪一人で戦わねばならず雲山の力も借りれないという状況である。  一輪を鍛えてなかった場合は、初見殺しとして諦めよう。  鍛えていたとしても、黒白魔術に格闘術も使える白蓮を倒すのは至難の業だ。頑張ろう。 両者の拳が動く。先に刺さったのは一輪の拳だった。 地に伏せる白蓮に、一輪は告げる。 「村紗に会ってあげて下さい。今の彼女に貴方は必要です」 後日、村紗の見舞いに訪れる白蓮。 白蓮が襖を開けると、そこには疲弊して泣き崩れる村紗がいた。 堪らず白蓮は村紗を抱きしめた。 そして悟った。自分は間違えていたのだと。 彼女らを哀れんだがゆえの融和だったはずだった。 融和に拘るがあまり、その初心を忘れてしまっていたのだと。 和室に二つの涙声が響いた。 一輪勝つ トゥルー そこには孤児院で笑う白蓮の姿が! 白蓮はPCに話す。 「融和を諦めた訳ではありません」 心配気なPCの視線を受け、白蓮は微笑んだ。 「でももう一度見つめ直したいのです。自分がなぜそれを目指したのかを。今度こそ無くさないように」 白蓮の両掌がPCの頬を掴む。白蓮は微笑んで話す。 「お願いがあるのです」 「どうか私と一緒に探してくれませんか、その答えを」 一輪負ける バッド そこには笑うことの無くなった白蓮が! 融和は進んでいるが、白蓮の中に喜びはなかった。自分は間違っていないのに。 ただ見捨てたという事実が彼女を傷つけ続ける。ゆっくりと、でも確かに 死に至ることのない真綿の拷問。 立食手伝う ノーマル 立食パーティーは盛り上がったが、白蓮の中に喜びはなかった。 彼女にとって立食パーティーの成功は、誇れる成果ではなく、当然の義務になってしまった。 無色の栄光が只管積み上がっていく。