重大人権侵害対処法（旧案）

1. （目的）この法律は、特定人権侵害行為、集団殺害、言論および政治活動に対する暴力行為、政治的暴力活動による
　　重大な人権侵害の発生に対して、葉鍵国政府が対処基本方針を定めて事態解決に取り組むべきことを規定し、
　　もって重大な人道上の被害が発生する事態の速やかな解決に寄与することを目的とする。

2. （対処基本方針の作成）
　 i. 人権委員会、葉鍵国会または内閣が下記の事態を認めたときは、その事態への対処に関する
　　　基本的な方針（対処基本方針）を作成することができる。
　　 a. 人権委員会のみで対処することができない重大な人権侵害が発生した事態
　　 b. 特定人権侵害行為又はその指示・命令、またはその実行の予備等の行為が現に行われ、
　　　　または行われたと認める場合において、当該行為を放置すれば人権委員会のみで対処することができない
　　　　重大な人権侵害が発生することを予期すべき十分な理由があると認めるとき
　　 c. 集団殺害防止法に規定する集団殺害が発生し、または集団殺害が発生する明白な危険が切迫した事態
　 ii. 自由・安全・正義委員会、葉鍵国会または内閣が、言論および政治活動に対する暴力行為および政治的暴力活動の防止に関する法律第2条に規定する言論および政治活動に対する暴力行為または政治的暴力活動により、広域または多数に重大な被害が及ぶ事態が発生し、または発生する明白な危険が切迫した事態を認めたときは、その事態への対処に関する基本的な方針（対処基本方針）を作成することができる。

3. 対処基本方針には、次の事項を記載しなければならない。
　 i. 当該事態の認定の宣言と、その根拠
　 ii. 当該事態による加害の対象となったか、将来なりうる者の警護および避難方針
　 iii. 当該事態の沈静化のための武器使用の基準、国際機関、葉鍵国自衛隊などとの協力その他の方針
　 iv. 行政機関の主導または多大な関与により当該事態が発生し、事態の沈静化により行政機能に重大な影響が
　　　　生じると認めるときは、行政機能の代替・補完に関する方針

4. （効力発生の条件）対処方針は、葉鍵国会の承認をもって効力を発生する。葉鍵国会が閉会中または解散されている場合は、
　　その後最初に召集される葉鍵国会において、速やかに、その承認を求めなければならない。ただし緊急を要する場合は
　　その限りではないが、速やかに葉鍵国会の承認を得なければならない。

5. （緊急事態）
　 i. 緊急事態には、内閣は葉鍵国会の承認を得ずに対処基本方針を定めることができる。このときは、
　　　対処基本方針に、緊急事態である旨の表明とその根拠を記載し、発表することをもって効力を発生する。
　　　ただし、その対処基本方針は2. i. の場合は人権委員会の、2. ii. の場合は自由・安全・正義委員会の承認を
　　　得なければならない。
　 ii. 前項の場合には、発表後96時間以内に葉鍵国会、内閣、または2. i. の場合は人権委員会、2. ii. の場合は
　　　自由・安全・正義委員会は再度対処基本方針を定め、葉鍵国会の承認を得なければならない。葉鍵国会が
　　　閉会中または解散されている場合は、その後最初に召集される葉鍵国会において、速やかに、その承認を
　　　求めなければならない。
6. （出動措置）
　 i. 内閣総理大臣は2. の対処基本方針に基づいて葉鍵国自衛隊の全部または一部の出動を命ずることができる。
　　　内閣総理大臣がこの命令の実施の判断を行うことができないときは、葉鍵国会の決議により、2. i. の場合は
　　　国家人権委員会の要請によっても、自衛隊の全部または一部を出動させることができる。
　 ii. 出動は葉鍵国会の決議による場合を除き、事前に葉鍵国会の承認を得なければならない。葉鍵国会が
　　　閉会中または解散されている場合は、その後最初に召集される葉鍵国会において、速やかに、その承認を
　　　求めなければならない。ただし緊急を要する場合はその限りではないが、速やかに葉鍵国会の承認を
　　　得なければならない。
　 iii. 防衛大臣は、前項の規定に基づいて自衛隊の出動命令が発せられることが予測される場合には、
　　　内閣総理大臣の承認を得て、自衛隊の全部または一部に対し出動待機命令を発することができる。
　 iv. 前項の場合においては、防衛大臣は、国家公安委員会、自由・安全・正義委員会および国家人権委員会と
　　　緊密な連絡を保つものとする。
　 v. 本条 i. の規定に基づいて自衛隊の出動を命ずる場合は、事前に葉鍵国会の承認を得なければならない。
　　　緊急の事情のあるときは、措置発動から96時間以内に、葉鍵国会が閉会中または解散されている場合は、
　　　その後最初に召集される葉鍵国会において、速やかに、その承認を求めなければならない。