avatarrecord ex ver gensou ---- 森 ひろき 『紅白の巫女服にお祓い棒…??』 霊夢 『その剣にその髪型…??』 ひろき・霊夢 『アンタ、まさか…??』 ---- ひろき 『…何が起こってるんだ?』 霊夢 『異変よ異変。最近強い人間や妖怪に変なカードが入り込んで凶暴化させてるみたいなのよ。』 ひろき 『変な…カード?』 ひろきは右腰にあるカードケースに目を落とした。 霊夢 『…アンタのその力に関係があるのかもね。』 ひろき 『…アンタんとこに泊めてくれねぇか?報酬は毎日の飯だ。アンタならこの力についても知ってそうだし…』 霊夢 『…まあ、いいけど…』 ---- 博麗神社 ひろき 『…あれ、お茶ってこんなに苦いモンだっけ?』 霊夢 『少しは苦味はあるでしょ。でも、そんなに苦い?』 ひろき 『…オレの思い込みもあるかもな。』 ---- 人里 ひろき 『その着物に翼…』 炸燬 『その虹色の剣…』 ひろき・炸燬 『アンタ(あなた)は…??』 ---- ひろき 『…』 憂姫 『…』 結菜 『…』 ひろき 『…何故ついてくる?』 憂姫 『あなた面白そうだから。』 結菜 『私は憂姫について行ってるだけだし。』 ひろき 『…はぁ、一体お前ら何なんだ…』 炸燬 『あ!2人共そんな所にいたの?』 ひろき 『…なあ炸燬、こいつら誰なんだ?』 炸燬 『…簡単に言えば私の友達かな。』 憂姫 『憂姫よ、柴吹 憂姫。妖怪と人間のハーフで、こっちが私のメイドの…』 結菜 『結菜。薄雪草 結菜。一応人間だけどケンカは強いよ〜』 炸燬 『…気をつけてね。2人共割と変態だから。』 憂姫 『気に入った人間についていくのが変態なの??』 結菜 『…否定はしないけど…』 ひろき 『…なるほどな…』 炸燬 『…まあ、これからよろしく。』 ---- ひろき 『ドリームスマッシャー??』 ドガァァァァン?? 妖怪の身体から禍々しい色のカードが出て行き、どこかへ飛び去る。 ひろき 『...よし、今回の妖怪退治終わりっと...グァ??』 いきなりひろきの身体の中に何かが入って来た。これは... ひろき 『禍...カード...??グ...!』 一瞬身体からカードが出て来て、絵柄を確認出来た。 ひろき 『...霊夢...??』 また身体の中へカードは入って行った。 ひろき 『...なんだったんだ...』 ---- 紅魔館 前 フラン 『もらった??』 フランがレーヴァテインを持ちこちらに猛スピードで接近して来る。 ひろき 『...』 魔理沙 『何してんだひろき??避けるか反撃するかしろ??』 ひろき (ファイナルフォームでも吸血鬼ならすぐに再生するはず...だったら...??) 霊夢 『...何か考えがあるみたいね...』 こいし 『大丈夫...?』 もうフランはひろきの目の前まで来ている。 フラン 『はあぁぁぁぁ??』 ひろき 『...??』 ---- ...ファイナルブレードが落ちる音がした。 レーヴァテインが左肩に突き刺さっている。 ひろき 『...』 フラン 『...??』 こいし 『あぁ...!』 魔理沙 『嘘...だろ...?』 霊夢 『...えぇ、まだよ。』 魔理沙 『...え?』 ガシッ フラン 『??』 ファイナルブレードを離した左手が肩に刺さったレーヴァテインをしっかり握っていた。何かしらの力を使ってダメージは受けないよう防ぎながら。 ひろき 『...』 フラン 『...離せ??』 魔理沙 『ひろき??』 霊夢 『...』 左手はレーヴァテインをしっかりと握って離そうとしない。手からは青白い光が漏れている。 フラン 『離せと言って...!』 ひろき 『いい加減に目を覚ませ??』 フラン 『??』 ひろき 『コズミックコメット??』 青白い光を放つ掌底打ちは吸血鬼の意識を一撃で奪った... ---- ひろき (...フランの分のカードまでオレの体内に...) こいし 『...フランちゃんは?』 ひろき 『...寝てるだけだ、お前が部屋まで運んでやってくれ...』 こいし 『...わかった。』 こいしはフランを抱えると姿を消した。 魔理沙 『...肩は大丈夫なのか?』 ひろき 『...大丈夫、な、訳...』 霊夢 『ちょ、ちょっとアンタ...??』 ひろき 『ねぇ...だ、ろ…』 …意識は闇に落ちて行った... ---- 魔法の森 魔理沙 『いい加減目を覚ませ??』 ひろき 『黙れ??』 お祓い棒を投げつけ、箒を落とす。 魔理沙 『くっ…お前はそんな力まで使って何をする気だ!』 ひろき 『こんな腐った世界をこの手で変えてやる??そしたらみんなが...!』 魔理沙 『そこまで黒く染まってまで作った世界で誰が幸せになるんだよ??』 ひろき 『知るか!でも、今の世界じゃ不幸な奴が余りに多すぎる??変わらなきゃいけないんだ??』 魔理沙 『...この、分からず屋!マスタースパーク??』 ひろき 『そんなもの??レーヴァテイン??』 レーヴァテインを真正面に構え、飛翔する。マスタースパークを斬り裂きながら接近していく。 魔理沙 『な??そんなのアリかよ??』 ひろき 『邪魔だ!』 魔理沙の腕を掴み、上に逸らす。マスタースパークの軌道もそれに従い上に逸れる。その隙に武器をボウガンに変え、魔理沙に向ける。 ひろき 『...どけよ…』 …どいてくれる事を僅かに期待しながら言う。 魔理沙 『...後悔するぞ。』 ひろき 『...どけって言ってんだよ??』 …引き金を最初は引くのを躊躇したが…引いた。 ---- 炸燬 『...思い出して??あなたは何故戦っているのか??』 ひろき 『...オレの…戦う…理由…??』 ひろき 『…ッあああああ??』 僅かに残った正気でカードケースを投げ捨てる。あの禍々しい力は消えた。…いや、身体へ戻った。 ひろき 『...オレ、は…』 炸燬 『...ひろき…』 ---- 炸燬 『これを、私に?』 ひろき 『...あぁ、お前が預かってくれないか?これ以上、オレが持っていたら...』 炸燬 『...でも、私なんかよりもっといい人が…』 ひろき 『お前だから頼みたいんだ。』 炸燬 『...わかった。』 ---- ワープホール内 ひろき 『...念には念を…』 …自分自身を淡いピンクのクリスタルで包み込み…封印した。 ---- 夢の世界 ひろき 『...紫。』 紫 『...あなたはこれで良かったの?』 ひろき 『...一つ、教えてくれないか?』 紫 『...何?』 ひろき 『...オレは何者だ?...オレは人間じゃなくて誰かの理想が生んだ...幻想なんじゃないか...?』 紫 『...あなたは…』 ---- 人里 炸燬 『きゃ??』 炸燬の手からカードケースが離れる。 霊夢 『油断してたらやられるわよ!』 炸燬 『わ、わかってます??でもこの数で人里に攻めてくるなんて...』 霊夢 『!炸燬、後ろ??』 炸燬 『??しまっ…』 ズバァ?? …突如、炸燬の後ろに人影が現れ妖怪を一刀両断した。 霊夢 『…アンタ…』 炸燬 『…え?』 ひろき 『…オレの力で誰かを、何かを護る事が出来るなら…』 落ちているカードケースを拾う。 ひろき 『…オレはもう迷わない。』 カードケースに霊夢のカードを入れる。 電子音声 『アブソーブ レイム』 ひろき 『…オレは…』 そのまま右腰につける。 ひろき 『…オレは戦う??』 霊夢の分身を吸収し、姿を変える。 ひろき 『だぁぁぁぁぁ??』 大剣とお祓い棒の二刀流で妖怪達を薙ぎ倒していく。 ひろき 『邪魔だ、そこをどけ??』 回転斬りで吹き飛ばすが… ガシッ ひろき 『くっ』 妖怪の内一匹に取り付かれた。このままじゃ身動きが取れない。 ひろき 『…オレはあんな力にはもう頼らない。』 カードケースから魔理沙とアリスのカードを取り出す。 ひろき 『オレは絆を信じる…??』 カードケースに2枚同時にスライドしてスキャンする。 電子音声 『トリニティ ハクレイ』 霊夢、魔理沙、アリスの分身が出てきて、周りの妖怪を全て吹き飛ばしひろきの身体に吸収。その姿はレイムフォームの面影を残しつつ3人の要素が混ざり合っていた。 ひろき 『一気に薙ぎ払う、ハクレイフルバースト??』 ひろきの周りに人形を複数配置、お祓い棒と箒がそれぞれ上と下に配置され、夢想封印の弾も同時にひろきの周りに配置、ミニ八卦炉を正面に構える。 ひろき 『いけぇ??』 一気に放つ…?? ---- ひろき 『ドリームアクセル??』 動きを超高速化し、キックで結菜を狙う。 結菜 『…捕らえろ??』 キックした足を掴まれる。 ひろき 『チィ、離せよ??』 ビンやら人形やらの爆弾を投げつけるが植物には効いてる様子はない。 結菜 『この時間帯は光合成にピッタリだからね。ちょっと爆弾投げた所ですぐ再生するよ。』 ひろき 『くそ、カードに操られてるくせに知識だけは引き出しやがって…』 ひろきは擬似なワープをし、植物から離れる。 結菜 『離れた所で??』 ひろき 『…ダメか…!』 植物に行く手を遮られる。接近戦をするしか…! 結菜 『とどめだぁ??』 結菜の拳が腹に食い込む。 ひろき 『ガ…ハァ…??』 …重力に身を任せ、意識は遠のいて行った… ---- 夢の世界 ??? 『…全く、困るんだよね。この程度で倒れてもらっちゃ。』 ひろき 『…?誰だ、お前?』 …はっきりとは見えないが、霊夢と似た巫女服を着用しているようだ。体格からして霊夢ではないようだが… ??? 『霊夢が倒れたら後はアンタしか保険がないんだからさ、もうちょっと打たれ強くないと。』 ひろき 『…アンタ、誰だか知らねぇが相当の実力者みたいだな。』 ??? 『…まあ、そうかな。この身一つで妖怪をバッタバッタと…』 ひろき 『そりゃすげぇな。そんなすげぇ奴が何の用も無しにわざわざこんな所にこねぇと思うがな。』 ??? 『…用件はこのカードを渡しに来たってだけだけど…少しくらい話に付き合ってよ。こっちに来れたの久しぶりなんだから。』 紅いカードを見せてくる。…また霊夢のカードか?背景に目の前の奴と同じシルエットが見える。 ひろき 『…?久しぶり…だと?』 ??? 『そりゃ私はもう過去の人間だからね。わざわざこのカードを使ってあなたに治癒結界張りに来たんだよ。』 ひろき 『治癒結界??』 ??? 『だから治癒が終わるまで暇潰ししようって話。』 ひろき 『…そうか。』 そろそろ目も見えて来た。目の前の奴がどんな奴か… ??? 『…でも、もう治癒終わるみたいね。お別れかぁ…』 ひろき 『...おい、アンタは…』 ??? 『あえて名乗らないよ。過去の人間だからね。』 ひろき 『アンタはまさか…??』 完全に素顔が見えた。 ??? 『じゃあね。』 まさか、先代の…?? ---- ひろき 『…いてて…治癒したと言ってもあくまで応急処置程度か。…あのカードはどこだ?』 そう呟くと、目の前から炎の様なものが発生し、そこから紅いカードが現れた。 ひろき 『…名称は、鬼巫女…やっぱり背景にさっきの奴のシルエットがあるな。』 カードを手に取り、落ちていたカードケースを拾う。 結菜 『…まだ懲りないわけ?』 ひろき 『諦めないって言って欲しいな??』 カードケースを右腰に付け、紅いカードをスキャンする…! 電子音声 『アブソーブ 鬼巫女』 ひろきの周りに霊夢と先程の巫女の分身が現れ、目の前で重なり吸収する。 ひろき 『…??すげぇ、力が湧いてくる…!』 しばらく周りに炎が渦巻いており、そのせいか服にも炎の様な模様が施されていた。 そして、炎は両手の周りで渦巻き始め、それはそれぞれお祓い棒になった。 ひろき 『…二刀流か…??』 結菜 『来ないならこっちから行くよ??』 ひろき 『??』 …拳と拳がぶつかる。今度は先程とは違い、力は互角…いやそれ以上の様だ。 結菜 『…このぉ…??』 ひろき 『どぉした、さっきの勢いは??』 ---- エルト 『…』 エルトは無言で拳銃で攻撃してくる。 ひろき 『くそ…??鬼巫女の力だけじゃダメか…??』 電子音声 『トリニティ ハクレイ』 ひろき 『一気に詰める、ブレイジングスター??』 箒に捕まり突進する。しかし、 エルト 『…バレットブリザード??』 いきなりの大技。慌てて突進を中断し、結界を展開しようとしたが間に合わない。 とっさにレインボーブレードで撃たれた弾丸を受け止める。着弾した弾丸は周囲の水蒸気を瞬時に凍らせ、あっという間に巨大なドリルへと変貌していた。 ひろき 『くっ…ハクレイフルバースト??』 こちらも大技で迎え撃つ。…何とか軌道を変える事に成功した。 ひろき 『3枚組でもキツイか…あのカードを使うしか…!』 ひろきは体内から禍霊夢のカードを取り出し、さらに鬼巫女のカードも手に取った。 エルト 『…?何するつもりですか?』 ひろき 『…さぁな…』 2枚同時にスキャンする…! 電子音声 『アルティメット 真 ハクレイ』 ひろきの周りに3人の霊夢の分身が現れ、吸収される。 …鬼巫女の容姿をベースに禍々しく色が変わって紅、白、黒の三色になった。 ひろき 『…さてと…続きと行くか??』 ---- 博麗神社 ひろき 『くっ…やはり安易に使うべきではなかったか…?』 霊夢 『…全く、倒れるまでそんな力使うから…結局エルトには逃げられるし…』 ひろき 『…でも、こんな力じゃないと対抗出来なくなってきた。ヤバイぞ…』 霊夢 『まあ、それでも倒れて戦えなくなるのはマズイでしょ。丸一日は動けないわよ…』 ひろき 『…』 霊夢 『…ちゃんと寝てなさいよ。』 ひろき 『…あぁ。』 ---- 夜 ひろき 『…グッ??』 いきなり禍霊夢と鬼巫女のカードが出てきた。なんだ…? ??? 『…時は満ちた。今こそ貴様は俺と融合を果たし英雄となる…??』 カードは半透明の思念体の様なものになった。姿は例の真 ハクレイフォームにそっくりだ。唯一の相違点といったら髪が白い事だろうか。…またオレのそっくりさんかよ… ひろき 『…誰だ、お前。』 アンドリーマー 『…俺の名は、アンドリーマー。貴様に力を与えてやる。あんな苦しみ付きの力などではない。』 ひろき 『…そんな事をしてお前に何の得がある。』 アンドリーマー 『…この世界には新しい英雄が必要だ。こんな腐った世界を変える英雄がな。お前がその英雄になるんだ。』 ひろき 『…断る。オレは英雄何かじゃない。唯の旅人だ。』 アンドリーマー 『俺からしたらお前は立派な英雄だ。お前は英雄であるべきなんだよ。』 ひろき 『…ふざけんな??』 アンドリーマー 『お前に拒否権などない??』 いきなり、身体の中に入って来た!くそ、意識が… ひろき 『…封、印…??』 何とか奴ごと結晶に封印することに成功した。 ??? 『…』 …そこには、影のような怪物だけが残っていた。 ---- 炸燬 『ひろき??どうしてこんな…』 霊夢 『…朝起きたらこの状況よ。一体どうなってんのよ…』 魔理沙 『太陽に当てたら溶けるんじゃないか?』 霊夢 『氷じゃないんだから…まあ、とりあえず外には出しましょうか。』 ---- 博麗神社 境内 魔理沙 『…せーので置くぞ。』 霊夢・魔理沙・炸燬 『せーの??』 ドスン… 霊夢 『…結構な重さね、この結晶。』 ピキ… 魔理沙 『…それで、どうする?』 ピキピキ… 炸燬 『もう力づくで割ってみます?』 バキバキバキ…! 霊夢 『…なんかもう割れそうじゃない?』 パキン?? ひろき? 『…』 炸燬 『…ひろき…よかった、心配したんだよ?』 ひろき? 『…俺の名がひろき…?』 魔理沙 『?そうだろ、寝ぼけたか?』 アンドリーマー 『…違うな、俺の名はアンドリーマー…』 霊夢 『…離れなさい??』 魔理沙・炸燬 『??』 アンドリーマー 『お前らに代わり、英雄になる物だ??』 ドガァァァァン?? 魔理沙 『な、何だよいきなり??』 霊夢 『髪が白い…やっぱりアンタひろきじゃないわね。』 炸燬 『…ひろきを返してよ!』 アンドリーマー 『…それは無理な話だ。あいつの意思はこの身体に現在ない。今のままでは戻る事はない。』 魔理沙 『ふざけるな、マスタースパーク??』 アンドリーマー 『甘いな??』 アンドリーマーが二対のお祓い棒を同時に水平方向へ円を描く様に振るう。 すると、そこには不思議な紅いエリアが生まれ、マスタースパークはそのエリアに入った途端明後日の方向へ曲がってしまった。 魔理沙 『何??』 アンドリーマー 『…フン。』 ドス! 魔理沙 『??ミニ八卦炉が…』 …いつの間にか一本の針が刺さっていてもう使い物にならなくなっていた。 アンドリーマー 『…俺の邪魔をしないのなら命は取らん。さっさとそこをどけ。』 ガキン?? 霊夢 『…??』 アンドリーマー 『…いきなり出て来て何の真似かな?誰かは知らないけど…』 ??? 『…』 影の様な怪物がアンドリーマーにアックスを振り下ろしていた。アンドリーマーはそれをお祓い棒で受け止めている。 アンドリーマー 『邪魔しないで欲しいな??』 アンドリーマーは大量の封魔針を構え、こちらに飛ばして来た。 炸燬 『??ま、マズイ、流れ弾が??』 ??? 『…??』 一方怪物は、自身の影に潜り炸燬達の目の前まで一瞬で移動し武器をジャベリン状へ変化、振り回して針を全て叩き落とした。 魔理沙 『…味方なのか?』 ??? 『…』 何も応えず、武器を今度はトライデント状へ変化させアンドリーマーへ急接近。 アンドリーマーはトライデントの一撃をお祓い棒で受け止めるも、お祓い棒を引っ掛けたトライデントを利用され投げ飛ばされる。 アンドリーマー 『…??こいつ、動きを呼んでる…?』 更に怪物は武器をチェーン付きのメイスに変え、追撃を加える。 アンドリーマー 『このぉ??』 なんとか相殺する。それを確認した怪物は武器を最初のアックスへ戻す。 アンドリーマー 『…一旦出直した方がいいか。』 霊夢 『!待ちなさい??』 アンドリーマー 『待てって言われて待つ程俺はHじゃねぇよ??』 …アンドリーマーはどこかへ消えた。 霊夢 『…結局、アンタは何者な訳?』 ??? 『…?…??』 霊夢が怪物に問いかけるが、怪物はどうやら言葉を話せない様だ。当の本人も驚いている様に見える。 ??? 『…』 …怪物は紅い目を一瞬こちらに向けてから姿を消した。 霊夢 『…あいつ…』 ---- 人里 アンドリーマー 『…さて、ここから俺好みに変えてくとするか。』 クラピ 『…あんた、ひろきとかいう奴?…何言ってんのかわからないけど、あたいのイタズラの邪魔するなら容赦しないよ?』 アンドリーマー 『…どこから出て来たのかな?』 クラピ 『別にどこからでもいいでしょ。…で?邪魔するのかしないのかハッキリしてくれる?』 アンドリーマー 『邪魔をする?とんでもない、むしろイタズラがしやすい様にしてやる。』 霊夢 『そいつの言葉に耳を貸しちゃダメよ??』 クラピ 『??博麗の巫女??』 霊夢・アンドリーマー 『妖怪バスター??』 霊夢とアンドリーマーが同時に撃ち、相殺。 アンドリーマー 『よう、英雄。何の用かな?お前の為にも世界を変えてやろうとしているのに邪魔をするのか…お賽銭沢山にしてやるぞ?』 霊夢 『…お賽銭の為に今の世界を壊すのなら割りに合わないわ。今すぐ止めないと…』 アンドリーマー 『…フン、理解できんか…』 霊夢 『夢想封印??』 アンドリーマー 『八方龍殺陣??』 またもや相殺。中々戦況が動かないと思いきや… ??? 『…??』 クラピ 『ひっ??』 アンドリーマー 『??グッ…この…??』 あの怪物が現れた。今度は格闘で攻めている。 霊夢 (…人里…妖精…そして、影の様な怪物…) 霊夢 『…また、同じ事が…』 クラピ 『…また…あの怪物…?』 ??? 『??…!』 怪物はアンドリーマーと取っ組み合いながらクラウンピースに気づいた。どうやら動揺している様だ。 アンドリーマー 『…お前はいつも俺の邪魔をする…!いい加減失せろ??』 ??? 『…??』 アンドリーマーを中心に一気に札やら針やらが四方八方に放たれた。それは怪物だけでなく、周りの霊夢やクラウンピース、更に人里にまで被害が出る可能性まである。 クラピ 『??ま、まず…??』 ??? 『…』 逃げようとしたクラウンピースの前に瞬時に怪物が現れ、右腕をアンドリーマーに向ける。 すると、アンドリーマーの周りに光と闇のカマイタチが発生し、弾幕を全て防ぎきる。 クラピ 『…!アンタ、まさか…??』 ??? 『…』 …怪物は一瞬クラウンピースの方に向き、すぐにアンドリーマーに掴みにかかった。 アンドリーマー 『??こいつ、なんて力だ…!鬼かなんかじゃねぇのか??』 後ろから両腕を掴まれながら言う。振りほどこうとしているが、成功する気配はない。 一方、怪物の方は背中から悪魔の翼の様なものを生やしアンドリーマーごと急上昇した。 アンドリーマー 『…場所を変えようってか。いいぜ??』 ??? 『??』 そして2人は今度は急降下。どこかへ墜落した。 霊夢 『…』 クラピ 『…やっぱりアイツは…』 ---- 森 ??? 『…』 霊夢 『…やっと追いついた…ひとつ聞いてもいいかしら?』 ??? 『…』 怪物は無言で頷く。 霊夢 『…アンタ、ひろきでしょ。』 ??? 『…』 …怪物は驚きもせず、やっぱりばれてたかとでも言うかの様に頷いた。 ---- 人里 アンドリーマー 『…さて、あの影野郎も姿を消したみたいだしそろそろ本格的に…』 霊夢? 『…そうはさせるか??』 紅い巫女服を纏い、駆けつける。 アンドリーマー 『…来たか、博麗の巫女。貴様とも決着をつけよう。』 霊夢? 『…オレは負けない。絶対にお前を止める。』 黒い大剣を呼び出す。 アンドリーマー 『…?お前、博麗の巫女じゃねぇな?何物だ??』 霊夢? 『…オレか?オレは世界の旅人だ??』 2人とも構える…?? ---- To be continue… ----