幻想からの帰還 ---- ポップスター 裏 上空 ひろきは幻想郷から帰ってきた。 帰ってはきたのだが、その身には強大過ぎる力を宿しその反動で傷ついた状態でだが... しかし、英雄になりたかった男と、最強であるべき男によって、ひろき専用のロボに搭乗した状態で落下している。奴らも、またひろきから生まれた存在で顔もそっくりだ。 ひろき 「...地上まで、残り3m…2…1…」 ドスン! 無事に着陸した。どうやら裏側の砂漠の様だ。 ひろき 「よし...無事にまた戻れたんだな...ここに...」 しかし、ゆっくりは出来なそうだ。 ヘビーナイト 「...エモノダァ...」 ブキセット 「ヤツハ、オレガタオス!」 ソードナイト 「...タオス!」 ブレイドナイト 「タオス!」 剣士達がぞろぞろとやってきてあっという間にひろきを囲んだ。 ひろき 「チィ、雑魚どもが...!」 今のひろきにロボで戦闘できるほどの余裕はない。ワープホールにロボをしまう。 そして闇の剣、ダークネスブレードを呼び出し、かつてシャドー達の力を吸収し強化した、悪魔の翼を持つダークネスフォームへと変身する。 ひろき 「邪魔だ、どけぇ??」 ズバァ?? 一瞬で着ていたポロポロのマントを羽に変え(メタナイトみたいに)、超速で低空飛行し、すれ違い様にブキセットを真っ二つに斬る。 ひろき 「ふっ、はっ、どりゃあぁぁ??」 雑魚達を次々と斬り伏せていく。 ---- ひろき 「『''ダークネス・ジ・エンド''』??」 ドガァァァァン?? 最後の集団を斬り伏せた後、漆黒の爆発が起こる...! ひろき 「...やったか。...グ??」 突然体全体に激痛が走る。あの強大な力がスパークを起こす。やはり反動は完全には消えていなかった。 ひろき 「くそ、流石にあの世界丸ごと結界で覆ったのは無理があったか??」 ついに膝をつく。マズイ。このままでは砂漠のど真ん中で倒れてしまう。 ??? 「ひろき??大丈夫か??」 声が聞こえる。しかし、声の主を確認する前にひろきの意識は闇へ沈んでいった... ---- 宿屋 ブロント(リーダー) 「うわぁ??へぶしいいいいさん、その人はまさか??」 マクシーム 「あぁ、数年前に俺を救ってくれた救世主だ。ベッドで休ませてやってくれ。」 ブロ 「...あのこと、どうするんすか?」 マク 「もはや、誤魔化す事は出来ない。目を覚ましたら説明するさ。さあ、早く運ぶの手伝ってくれ。」 ブロ 「わ、わかりました。」 2人掛かりでひろきの体を運んで行く。 ---- 寝室 ひろきはベッドの上で静かに寝ている。...が平和な訳では無い。 ガン!ガン! 巨大な怪鳥がひろきを見つめてる。 ブロント 「こ、こら怪我人が寝てるんだぞ!静かに!」 ブロント達は知る由もないがこの怪鳥はダイナでひろきの安否が気になりやって来たのだ。 マク 「...お前も心配なのか?」 その言葉にダイナは耳も貸さず飛び立ってしまった。 マク 「行ったか。まあ、うじうじ悩んでてもしょうがない、ブロントチョコケーキを頼む。糖分が欲しい。」 ひろき 「相変わらずチョコケーキが好きなんだな。」 マク 「??ひろき、いつから起きてた??」 ひろき 「ついさっきだ。久しぶりだな。オレがこの星にいなかった間ちゃんと護ってたか?」 マク 「...そうだったな。別の世界にいたんだったっけ。」 ひろき 「...余り言いたく無さそうだが、眼、どうした?」 ---- 少年説明中 ---- ひろき 「...なるほど、服や名前、武器まで変えて戦ってきたって訳か。」 マク 「そう言うひろきも服変わったな。赤いシャツにグレーの長ズボン、黒いパーカーか、」 ひろき 「...そしてその身にこの星を司る龍を吸収した、か...おかしいな。」 マク 「?何がだ?」 ひろき 「その龍達、表でもまた封印したんだ。『フレイガル』、『ビューゴル』という名前で。」 マク 「2体ずついたのか??」 ひろき 「ほら、これが封印したカードだ。」 カードケースからフレイガルと書かれた紅龍のカードを出した。 マク 「おい、まさかこのカード使ってないよな...?」 ひろき 「こんな恐ろしいカード使うわけねぇだろ。」 マク 「...良かった。」 ひろき 「けど、表の龍が封印されてるんなら仮にマクシームが寿命を迎えてもこの星は大丈夫じゃねぇか?」 マク 「確かに直接の崩壊は避けれるだろうな。でも力のバランスが崩れるだろう。そしたら...!」 ひろき 「どっちにしろ崩壊するって事か。」 ひろき 「まあ、ゆっくりと考えていけばいいさ。時間はまだある。」 マク 「なあ、ひろき。頼みが...」 ひろき 「?何だ?」 マク 「...悪い、お前が完全に回復してからにする。」 ひろき 「...?わかった。」 ---- 数日間、宿屋で過ごした。 ブロントの料理はとてもオレの好みにあっていて、特にフライドポテトはオレの注文通りの出来で、たまには裏側のこちらの方に食べに来てもいいくらいだ。 ---- ひろき 「...ようやく治まったか。」 あの力の反動はすっかり無くなっていた。 マク 「...」 ひろき 「そういえばマクシーム、頼みがあるって言ってたな。何だ?」 マク 「...本当に頼まれてくれるか?」 ひろき 「...そんなに頼みにくい内容か?」 マク 「...俺を封印してくれって言ったら、やってくれるか?」 ひろき 「なっ...??」 マク 「いや、無理矢理にでも封印してもらうぞ...??」 ひろき 「お前、何言ってるのか分かってんのか??」 マク 「なら、不死になる方法でも分かんのか??」 ひろき 「...それは...!」 マク 「ならば、俺が封印されるしか道は無い!俺の自我が残っている内に!」 ひろき 「…それでも…オレは…!」 マク 「...なら決闘をしよう。手加減は無しだ。勝った方の言う事を負けた方が聞く。これでいいだろ。」 ひろき 「本気なのか...?」 マク 「...宿屋から出るぞ。」 ---- 砂漠 ひろき 「...」 マク 「ここなら邪魔は入らない。早く構えろ。」 ひろき 「...やるしかないか...」 闇の剣を呼び出しダークネスフォームに変身、スキャンブレードのコピーを呼び出し大剣へと合体させる。 マク 「...それで全力じゃないだろ。アバターの記録で分かっている。」 ひろき 「...抜目ねぇな、アイツ。」 ひろきはさらにもう一本、レインボーブレードの7つの光を一つにまとめた、白く輝くシャイニングブレードを呼び出し、同じように大剣にする。 すると、ひろきの体から光が漏れ出して来た。黒の上から白に。それは次第に模様を紡ぎ出していく。 ひろき 「''ファイナルフォーム''...??」 黒き大剣と白き大剣を側面同士でさらに合体させる。すると、先端からさらに刃が生成され先程とは比べものにならない様な両刃の大剣、ファイナルブレードが完成する。 マク 「...それが光と闇で互いを制御し合い、限界まで力を引き出す『無』の力か...!」 ひろき 「...オレの斬撃で死ぬなよ?」 マク 「心配するな。そこまでヤワじゃない。」 ひろき・マク 「...いくぞ??」 ガキィィィィィン?? マクシームは目にも止まらぬスピードで、ひろきは残像を出しながら、互いに接近し得物を交差させる。 ひろき 「成る程、龍の力は伊達じゃねぇな!」 マク 「お前こそよくついてこれるな、この星を司る力だぞ?」 ガキン?? 互いに距離を一旦とる。 マク 「ガルド・ミラ??」 マシンガンを構え、乱射する。 対してひろきは、また残像を出しながら回り込み回避する。 マク 「何ィ??」 不思議な事が起こった。残像に当たった弾がこちらに反射してきたのだ。 マク 「くっ、フォトンランチャー??」 どうにか相殺する。しかし何故反射したのか。 マク 「??まさか、残像じゃなくて...」 ひろき 「そう、正確には『残像』と『虚像』を同時に出してる。ダークメタナイトの技だな。」 マク 「厄介だが...こいつならどうだ??」 フォトンランチャーを発射する。また、残像に虚しく当たるだけだが... パリン?? ひろき 「な??貫通した??」 マク 「いつまで避けていられるかな??」 ひろき 「''ファイナルオーラ''??」 バチィ?? ひろきの出した白黒のオーラにフォトンランチャーの弾は弾かれた。 マク 「??フォトンランチャーをも防ぐのか??」 ひろき 「今度はこっちが撃つ番だ!」 上空へ飛び上がり、ファイナルブレードの先端から極太レーザーを発射する。ちなみにこれはギャラクティックナイトの技だ。 マク 「迎え撃つ!」 フォトンランチャーを撃つが、パワー負けしてしまう。 ひろき 「避けた方が良いんじゃねぇか??」 マク 「...『''バーサーク''』??」 パワーが逆転する。 ひろき 「だったら、『コズミックメテオ』??」 剣を一旦手放し(剣はその間浮いている)、両手を体の前に合わせ、魔方陣の様なものが展開した後極太レーザーが発射される。元々はカービィのシューティングスターだ。 ドガァァァァン?? 完全に互角だったせいか爆発する。粉塵で互いに視界が遮られる。 ひろき 「やるな。」 一度地面に降りる。それがアダだった。 マク 「''ブリザード''??」 カチン?? ひろき 「??しまった!」 マクシームがフォトンランチャーを使ってひろきの足下を凍らせたのだ。 マク 「うおおぉぉぉぉ??」 ひろき 「ぐぅぅぅ...!」 ここぞとばかりに乱舞を決めてくる。 マク 「''バーニング''??」 ひろき 「ぐわあぁ??」 氷を砕かれる前に吹っ飛ばす。 マク 「とどめだ??」 駄目押しにフォトンランチャーを撃つ。 ドガァァァァン?? マク 「...やったか?」 ''ゴオォォォォ??'' ひろき 「まだだ??」 粉塵を竜巻で吹き飛ばす。これもダークメタナイトの技だ。 竜巻を利用し、一気に距離を詰める。 ひろき 「お返しだ!」 手のひらからドーム状に光と闇のカマイタチを放つ。 マク 「くっ、」 ステラソードで反撃するが、ファイナルブレードに受け止められる。 ひろき 「''コズミックコメット''??」 手のひらに超圧縮した星の力をチャージし、相手に叩きつける...! マク 「ぐ、はぁ...??」 余りの衝撃に吹き飛ぶ。単純な威力だけではフォトンランチャー以上だ。 マク 「クッソォ??」 苦し紛れにステラソードをフォトンを展開して投げてきた。それをひろきはコズミックコメットで掴み、逆に投げ返す。マクシームは何とかステラソードを掴み直す。 マク 「これならどうだ、『''バーサーク''』??」 これも同じように防御し、さらにコズミックメテオに切り替える。 ひろき 「だあぁぁぁぁぁ??」 マク 「チィッ!」 マクシームは何とか避け、ステラソードに持ち替える。これで決めるつもりだ...! ひろき 「...おんやん、技借りるぜ...!」 カードケースから、一枚のカードを取り出し、スキャンする。 マク 「いくぞ...??」 ひろき 「''『刹那...??』''」 マクシームはステラソードにフォトンを最大まで溜め、駆け出し、ひろきは特徴的な構えから大剣を左の腰に持って行き、星の力をチャージする...! マク 「うおおぉぉぉぉらぁぁぁぁぁ??」 ひろき 「''『斬鉄剣』??''」 勝負は決した。 ---- マク 「...流石だな、英雄。」 ひろき 「...''オレは英雄なんかじゃない。英雄はカービィ達で充分だ。''」 マクシームはその場で、膝をついた。 お互い全力で戦った結果、マクシームは負けた。 マク 「ほら、命令言えよ。」 ひろき 「!そういや言う事聞いてくれるんだったな。」 マク 「借りはとっとと返すに限る。早くしろ。」 ひろき 「...だったらもう自暴自棄になるのは止めろ。精一杯生きるんだ。これでいいか?」 マク 「...お前がそれでいいなら。でもどうする、俺が不死にならない限り、この星は...」 ひろき 「確かにオレは不死になる方法は知らない。でも現状は打破できる方法は知ってる。」 マク 「何ィ??」 ひろき 「しかも2つもな。...全くお前は人の話くらい最後まで聞けよ...」 マク 「...悪かった。それで、その方法は?」 ひろき 「どうせ両方試すが...まず一つ目。虹の剣には不老効果があるから、マクシームにオレの光を分ければ寿命で死ぬ事は無いと思うぞ。...ほらよ。」 マクシームに光を分ける。マクシームの体が一瞬輝き、元に戻った。 マク 「おお...」 ひろき 「二つ目。オレの『呪縛から解放する能力』で龍から解放する。」 マク 「そんなこと出来んのか??」 ひろき 「知らなかったのか?あの龍を封印したのは対となる闇の剣の『あらゆるものを封印する能力』によるものだぞ?でも自由には使えないがな。」 そう言いながら解放の光をマクシームに当てる。しかし... マク 「...龍が出てこないぞ?」 ひろき 「...思念体か??」 マク 「思念体?」 ひろき 「体と精神が離れ離れになってたんだ!そしたら、オレがフレイガルを封印出来た説明もつく!」 マク 「...つまり、俺の体にはもう龍はいないって事か?」 ひろき 「正確には龍の監視から解放されただけで、能力はそのままだと思うぜ。」 マク 「奴の思念体はどこに行ったんだ?」 ひろき 「あの宝石じゃないか?実はあの宝石から怪物が出た事があったし、あれが思念の集合体なのかもな。」 マク 「...そうか。」 ひろき 「とりあえず宿屋に戻るか?知らせておいた方がいいだろ。」 マク 「そうだな。」 ひろきはワープホールからスターバイクを取り出す。 ひろき 「乗れよ。」 マク 「...身長差縮まらねぇなぁ。」 ひろき 「う、うるさい??不老だって言ってんだろ??」 マク 「はいはい。」 ひろき 「...一つだけ聞いていいか?」 マク 「あぁ。」 ひろき 「これからもこの星を護るのか?もう龍による強制力はなくなったわけだが...」 マク 「...もちろんだ。」 ---- 宿屋 ...とりあえず勝敗はどうなったとか、とりあえずマクシームは助かったとか、そんな事を報告した。 マク 「...お前、これからどうするんだ?シャドービィとかはもう心配いらないんだろ?」 ひろき 「...もう一度幻想郷へ戻る。オレの事待っててくれてる奴がいるんだ。幸い、あの結界に干渉できる能力も得たしな。」 マク 「...そうか、また寂しくなるな。待ってる奴ってもしかして女の子か?」 ひろき 「からかってんのか?...炸燬(さき)って女の子...もとい妖怪だ。あいつもオレの感情の一部らしい。」 マク 「なんで待っててくれてるんだ?」 ひろき 「踏み込むなぁ、お前...預け物してんだよ、あちら側でのオレの力を預かってもらってる。」 マク 「力なのに預けられるような物理的な物なのか?」 ひろき 「カードとカードリーダー兼カードケースみたいな感じだからな。カードに力が宿ってるんだ。」 マク 「なるほど、つまりそのカードケースにカード全部入れて預けられるほどそいつを信用してるんだな?」 ひろき 「...まあ、オレ自身だったわけだし、最後まで一緒に戦ってくれたのもあいつだけだったしな。」 マク 「...何にせよ今日はもう遅いしここに泊まっていけよ。明日、カービィ達に顔見せてから戻るんだったら戻れ。」 ひろき 「...そうだな。」 ---- 翌日 ---- 早朝 ...今日はやけに早起きした。まだ夜明け前だ。 ひろき 「...だれか起きてるか〜?」 ブロント 「ひろきさん、おはようございますっす。」 ひろき 「...もしかしたら徹夜してたのか?」 ブロント 「仮眠くらいは。今日はひろきさんここから出かけるから、やすやす寝てらんないんすよ。今日の飯はフライドポテトですよ〜」 ひろき 「...悪いな、手間とらせて。」 ブロント 「いえいえ。」 ---- 朝 マク 「そろそろ行くか?」 ひろき 「あぁ。ついてくるか?」 マク 「当然だろ。見送りくらいさせてくれ。」 ひろき 「わかった。早く乗れ。」 マク 「はいはい。」 スターバイクは悪夢の洞窟に向かって急発進した。 ---- ポップスター 表 カービィの家前 ひろきはしばらく家の前に突っ立っていた。そう、ただただ突っ立っていた。 マク 「...入らねぇのか?」 ひろき 「...やっぱり、何も言わずに異世界に行っちまったからなぁ...」 ガチャ マク 「お邪魔しま〜す。」 ひろき 「''ヴェアアアアア??''ちょ、おま、えぇ??」 マク 「いつまでもウジウジしてる訳にはいかねぇだろ。それにほら、」 デデデ 「マズイゾイ、カービィ!あの電気みたいな攻撃はグリグリハンマーで避けるゾイ!」 メタ 「奴は攻撃中以外盾でガードしてくる!カウンターを狙え!」 ワド 「ギャラクティックナイトが突進してきたッス!ジャイアントスイングで迎え撃つッス!」 リボン 「弾幕を張ってきました!無敵効果の技で何とか凌いで下さい!」 アドレーヌ 「次はビームが来るよ、カー君!ホバリングで上に避難して!」 カービィ 「あーもう、注文が多いなぁ!」 ひろき 「...」 マク 「身構える方がバカらしいだろ?」 ひろき 「...そうだな。」 ひろき 「''ただいま、皆??''」 ---- カービィ 「いや〜お疲れ様!どうだった、幻想郷って所は?」 ひろき 「ここと似て色んな場所があったな。詳しく説明すると長いからまた今度な。」 ワド 「まあ、戦いは終わったんスしゆっくり休むといいッスよ。」 ひろき 「''...いや、そういう訳にはいかない。''」 アドレーヌ 「え...?」 マク 「...」 ひろき 「もとはといえばここに来たのは事故だったんだ。」 リボン 「それってどういう...」 デデデ 「えぇい、わかるように言うゾイ??」 ひろき 「まあ、簡単に言うと最終決戦決着間際に強制的にこっちに弾かれたってとこだ。」 メタ 「...だったらマズくないか?聞いた話だとお前はこっちに来てから少しの間気を失っていたんだろう?」 ひろき 「いや、あいつはかなり追い詰められてたし、霊夢に炸燬もいたんだ。''オレはあいつらを信じてる。''」 カービィ 「その、『霊夢』に『炸燬』って誰?」 ひろき 「霊夢は幻想郷の''英雄''みたいな解釈でいい。普段はただの巫女だがな。」 アドレーヌ 「炸燬は?」 ひろき 「...あいつはオレの感情の一部で、あの世界の中でも最高の仲間だな。最終決戦で最後まで一緒に戦ってくれたのもあいつだけだ。」 メタ 「だが、そいつらをそんなに信用しているならそんなに急ぐ必要はあるのか?」 ひろき 「...''約束''があるんだ。あいつとの。」 アドレーヌ 「??」 ---- アドレーヌ 『・・・''約束''よ?』 ---- アドレーヌ 「...」 ひろき 「ここに来る前に預け物をしたんだ。いつまでも待たせると悪い。」 デデデ 「何だか良く分からんがここなら、心配は要らんゾイ??この俺様がいるからな??」 ひろき 「デデデ...」 ワド 「デデデ大王はともかく、ここにはカービィさんや、マクシームさんもいるッス。安心して行ってらっしゃいッス!」 マク 「そうだな。こっちは気にすんな。行ってこいよ。」 ひろき 「皆...!ありがとう!」 メタ 「転送装置まで案内しよう。皆、ついてきてくれ。」 ---- 転送装置前 アドレーヌ 「たまには帰ってきなさいよ?」 ひろき 「もちろんだ。」 カービィ 「こっちの事は気にしないで!行ってらっしゃい??」 ひろき 「あぁ??」 マク 「負けんじゃねーぞ??」 ひろき 「心配すんな、大丈夫だ!」 バル 「幻想郷の座標設定完了、装置起動完了、いつでもいけるぞ!」 ひろき 「''じゃあな、皆??''」 バシュゥゥゥゥ... ワド 「...行っちゃったッスね。」 メタ 「そうだな...」 ??? 「ちょっとどいて??」 デデデ 「おわ??何ゾイ??」 リボン 「??あなたは、」 マク 「おんやん??」 おんやん 「バル、もう一回装置起動して、僕も行く!」 バル 「何??」 マク 「無理だ、ひろきはその身にあの結界に干渉できる力を有したが、お前では...」 アバター 「だったらこれを使え。」 突如アバターが現れ、おんやんにカードケースの様な物を放り投げた。 おんやん 「??これは...」 アバター 「ひろきが炸燬に預けている物と同じ物だ。それがあれば幻想郷に入れるはずだ。」 おんやん 「...ありがとう??」 アバター 「ひろきによろしく言っといてくれ。」 おんやん 「わかった!」 バル 「装置いつでもいけるぞ!行くなら早く行け??」 おんやん 「ひろきは僕に任せて!必ず連れて帰って来る!」 アドレーヌ 「本当に...?」 おんやん 「''約束''する!」 カービィ 「気をつけてね!」 おんやん 「大丈夫??」 バシュゥゥゥゥ... カービィ 「''...さあ、僕達は僕達の世界を護ろう??''」 マク 「あぁ...」 続く...?