「へぶしいいいいとは」 USDXwiki*での旧ハンドルネーム。 身長は180cm、痩せ形。目が悪いので眼鏡をかけている。ジーパンをよく履く短髪。 カービィの姿ではホバリング、カービィより少し高いジャンプができる。吸い込みはできない。視力も良くなる。 使用する武器はフォトンランチャー、ギルディライト、レッドスコルピオ、DBの剣の四つ。 自由に持ち替えることが出来るが、どこにしまわれているのかは本人もよくしらない。(実際はまるで煙になったかのように姿を変えているだけだが) 性格が雑。レモン色。陰険眼鏡( 一人称は俺。たまに私。 「フォトンとは」 DBの剣やフォトンランチャーなどの説明にちょくちょく出て来るので説明すると、大気中に存在する万物を司る粒子エネルギーが「フォトン」であり、限りはない。何かをかたどることが出来たり、刃として使ったり、レーザーガンと同じようにぶっぱなすことが出来る性質を持つ。純度が高くなると、その性質も良くなる。 「DBの剣(ディービーノケン)」 (ゲームの世界で)ある軍人が愛用していたといわれる。レプリカが多数存在しており、中には軍による生産品をも超える代物まで。全体として青を基調としており、柄から2本に分離(下は短い)している。高純度のフォトンを使用しているため、案外なんでも切れる。 「フォトンランチャー」 敵を貫通する高圧縮されたフォトン弾を発射するランチャー。超圧縮されているためか、貫通した生物の神経を破壊し、相手を麻痺させることが出来る。非常に重く、取り回ししにくい。射程は500mほど。Exアタック「ホールド」。相手を麻痺させる。所有者の回避能力を高める。 「ギルディライト」 ある罪人によって製作されたといわれるフォトンランチャー。基本的には上記と同じだが、超低温フォトンと呼ばれるフォトンを利用しているのが大きな違い。貫通するため、生物を内外同時に凍らせることも可能だが、あまりにも温度が高い場合は凍らすことが出来ない。Exアタック「ブリザード」。相手を凍らせる。 「レッドスコルピオ」 まさかの登場。ある集団が好んで使用するといわれるフォトンランチャー。深紅の胴体が特徴。ギルディライトとは対照的に超高温フォトンを発射する。ランチャーそのものの性能が高く、広範囲の敵も巻き込めることに加えて貫通するためあたりが火の海になりがちで危険。Exアタック「バーニング」。着弾時に大爆発を起こす。 〜場所は地球…関東圏の県ではかなりの規模を誇る大きな市で、へぶしいいいい(maxim)は暮らしていた。〜 姉「おーい!PSOやるぞ!」 へぶ「うーい。…えーと、攻略本はどこだ。…あった!そーだ、「ギルティライト」は、どーいうExアタックだっけ・・・?」 棚の中から取り出したゲームの攻略本を手に取り、「ギルディライト」という相手を凍らすことのできるバズーカ砲のようなものを探す。 パララララララ… へぶ「?…あれ、ギルライのCGはフォトンランチャーのはずだけど、なんで星の形なんだ…?」 その時、星のCGにブラックホールのようなものが!! グォォォォォォァァァァァ!! へぶ「!?す、吸い込まれる!!うわぁぁぁぁぁぁ!!!」 こじんまりとした自分の部屋には誰もいなくなった。そして、床には攻略本だけが残された… どすん! へぶ「う、ああ。はあ、痛て…ひどい目にあった…ここは何処なんだ?…」 あたりは砂漠のようだが…? ふと、足元に目を向けると、そこには普段ゲームで愛用している武器があった。 へぶ「!!ギルティライトとDBの剣が!…あれ、体が黄色?…うわああああああ!!体がカービィになってる!!なんでぇぇぇぇぇぇ!?」 突然の事態に困惑する!!何とかして人間に戻りたいが驚くしかない!!すると… ボン! へぶ「わぁぁぁぁあ!…あれ…?人間に戻った…。」 突如煙が発生、人間の姿に戻ったのだ!! へぶ「なんだったんだろう…今の。カービィになってたけど…?」 数秒間ぐらいか、カービィの姿になってたことを思い出す… ボン! へぶ「あれ!?またカービィに?…そうか!これは、変化したいと念じると人間かカービィのどちらかの姿になるんだ!…じゃあ人間!!」 ボン!! へぶ「ほら!ほらほらほら!!(ハイテンション)人間になったぞ!!」 そしてこれを繰り返し、20分後… へぶ「疲れた…思いのほか体力使うな…身長差あって酔うし…さて、この武器たちはどうしよう…んと、ギルライの弾速はどのぐらいだ?…うわすっごいバズーカ…(小声)んしょ!重!トリガーは?…これか!せーのっ」 肩に担いだギルディライトを思いっきり撃つ!! バシュウ!!! へぶ「むおっ!反動がキッツ!!……弾速は速いな…」 腰が砕けそうだった。 へぶ「あまり乱射はできないなぁ…で、このDBの剣、確かゲームだと大分性能良かったよな?」 ギルディライトを地面に下し、薄く光沢を放つビームサーベルのような剣のグリップを見る。 |3075-TORATO| へぶ「要はトラト社製だな、しかも一番いい物だ。ん、あれ?これ、ゲームだと持ち替える時に勝手にに消えたりしていたけど、実際はどうなってんだ?…」 試しに、剣を持ったままバズーカを担ぐポーズをして持ち替えるイメージをしてみた。 すると、手元が軽くなり、地面に置いといたはずのギルディライトが実際に担がれたではないか。 シュゥゥゥゥ… へぶ「重ッ!!…そこらへんはゲームと同じか…DBの剣どこ行ったし…」 もう一度念じると、今度は手にDBの剣が握られた。 へぶ「あ、便利。」 関心していると、砂漠の遠くから、大声が聞こえてきた。 「「「だははははは!!だよなぁ!!」」」 へぶ「うるさいなぁ…?」 ???「あぁん?誰だお前、こっち見てんじゃァねぇぜ!!」 へぶ「お前らこそ誰だよ(無粋なツッコミ)」 ???「「「俺たちは、ブロントバードンズだ!!」」」 ブロント「俺はリーダーのブロントだ!!」 ブロント「俺は仲間のブロントだ!」 へぶ「同じ名前が続くなぁ…」 ブロント「俺は下っ端のブロントだ!」 ブロント「俺は奴隷のブロントだ!」 へぶ(奴隷…?) バードン(4人)「「「俺が、俺たちがバードンだ!!」」」 へぶ「面倒くさいなぁ…で、そのブロントバードンズが何用で?」 ブロント(リーダー)「この星では見かけねぇ恰好をしているてめぇのその武器…いただくぜ!!」 へぶ「手もないのに?(困惑)」 バードン「それを言うない!!」 ブロント(リーダー)「ごちゃごちゃ言うやつめ…全員、かかれェ!!」 その他「「「おぉぉぉぁぁ!!!」」」 リーダーの掛け声と同時に、総勢7名、ほとんど同じ顔と名前の奴らが追いかけてきた!! へぶ「うわやっば逃げろォ!」 思わず逃げ出すが足が取られてうまく走れない。 へぶ(このままだと追いつかれる…しかも奴らは飛んでるんだ、砂に足を取られない!何か方法は…そうだ!) 武器をしまい、一心にカービィの姿を思い出す!! ボンッ!! ブロント(奴隷)「うわッ、変身したァ!?」 バードン「気にすんじゃァねぇ!攻めろォ!!」 へぶ「行ける!!」 軽くなったその体でめいっぱいジャンプし、空中で体を後ろに向けつつ、ギルディライトを敵に向ける!! よく見たら相手は規則正しい隊列を組んでいた。 へぶ「うぉりゃ、食らえェェ!!」 思いっきりトリガーを握り、相手が凍ることをイメージしてレーザーバズーカ弾をぶちまけた!! すると、目にもとまらぬ勢いで発射された弾は一瞬にして7人の体を打ち抜き、氷漬けにした。 Exアタック、「ブリザード」。 ブロント(リーダー)「おいお前ら!!大丈夫か!!」 へぶ「たぶん溶けるまで動けないだろうねェ…さて、追いかけられてるとき、少し足をすりむいてしまってね…この落とし前、どうつけてくれようか。」 ブロント(リーダー)「ひっ…!!すいません!!許してください!!なんでもしますから!!」 へぶ「んなこたぁどうでもいいんだァ!!」 ギルディナイトをDBの剣に持ち替え、コピー能力「ソード」のように相手を切り刻んだ。 しかしカービィの剣さばきよりも、はるかに速かった。 へぶ「反省しろよ…さて、これからはこの姿で居ようか…それにしても、結局ここは何処なんだ…?」 何も分からないまま、歩き出した。 砂漠は暑い。しかしそれは夜になると猛烈に寒くなる。 へぶ「寒ぃ…」 あれから5時間ほど砂漠を歩き続けるが何もない。 へぶ「腹へった…ん?」 遠くに明かりが見える。そして揺れる星空も… へぶ「オアシスだ!!助かったぞ!!」 必死に走る。が、しかし。 へぶ「崖…だと…」 断崖絶壁、落ちたらば死は必至!! へぶ「ここにきてまさかのトラップ…」 しかし、へぶしいいいいは考えた。 自分がカービィの姿をしている今なら、砂漠も悠遊と歩けたように、何かできることがあるんじゃぁないか? 例えば…そう、 へぶ「ホバリング!!」 早速その場でできるかどうか試す。 大きくジャンプし、息を大きく吸い込む!! するとどうだろう、体が浮き上がったではないか!! へぶ(このまま超えられる!!) 見事真上から見たら10mはありそうな崖を飛び越えた。 へぶ「オアシスゥゥゥ!!」 何も考えずに走り出した。 30分後… 宿があった。古臭い宿だが、風呂も個室も在った。 宿主「お客さん…ここは前払いですぜ…」 宿主はワドルディ…なのだがなぜかサングラスをしていた。 へぶ「あっ、お金…どうしよう、全然考えてなかったなぁ…」 宿主「お客さん、もしや一文無しかい?」 肝が冷えた。 へぶ「はぁ…そうです…」 宿主「それじゃァ駄目だねぇ…働くか金目の物を出してもらわんと」 へぶ「ひっ…そ、それじゃぁ…」 仕方ないから武器を出す。これもすべて金のため… しかし机の上に並べられた武器を見て宿主は意外な反応を見せた。 宿主「…お客さん、働かなくともこれを出さなくてもいい…少し聞きたいことがある。」 へぶ「…は?」 とりあえず個室(しかも最上級)に案内されたあと、なぜか宿主が部屋に入って来た。 へぶ「(ついてくるのか…)ところで、聞きたいことって何です?」 宿主「君はこの世界の住民じゃぁないな?」 へぶ「ファッ!?」 予想外の質問だった。 へぶ「なぜ、そう思ったのです?」 宿主「実は先ほど、あんたとヤンキーどもの喧嘩を少しみておったがな…あんた、人間じゃろ?」 へぶ「ええ、そ、そうです」 宿主「それも地球から来た。」 へぶ「…あんた、何者だ?」 宿主「今じゃわしもこんな姿をして居るが…わしももとはあんたと同じ人間じゃったのだよ。」 へぶ「!?」 話を聞くと、もともとは地球に住んでいたが、ある日突然この世界にきており、記憶もほとんどなくしていた。 今じゃぁ人間には戻ることができないが、昔はできたという。 そして、このポップスターに永住することを決めたという。 ポップスターには表と裏があり、自然豊かで国の中心部があるのが表、荒廃しており、資源も何にもないし隕石も降ってくるのが今いる裏…だそうだがいまいち実感がわかない。 宿主「今は宿主だけじゃなく、商人もやっておるんだがのう…」 へぶ「?、それがどうしたんです?」 宿主「実は表の方に、もう二三人人間がおるようなのじゃ。」 へぶ「なんだって!?」 宿主「会いたいかね?…」 へぶ「もちろんだ!」 宿主「しかし、ここから表は遠いぞ?…さぁ悪いことは言わん、早く飯食って寝なさい…」 こうして、表に向かうことが決まった。 表へと向かうには、星の外周を回るか、少々危険だが「悪夢の洞窟」を抜けるしかないらしい。 このことを聞いたのは今朝だった。 宿主「悪夢の洞窟は少々危険な奴らがわんさかおる…あんた、それでも行くかい?」 へぶ「ああ、今の俺には武器があるし体力もある…負ける気はしないさ。」 宿主「…そうかい。」 というわけで、オアシスを離れ、3時間ほど歩いて、洞窟の目の前に来たのだが… なんだこの雰囲気は?今まで歩いてきた中とは全然違う!! …悪夢の洞窟。それはポップスターの中心近くにある洞窟で、迷路のようになっており、その最深部には、表へとつながる何かがあるらしい…らしいというのは、最深部まで到達した報告がほとんど無く、また出てきたものは、皆錯乱状態にあったからだ。 へぶ「やばい気もするが…行ってみるか。」 暗い洞窟の中へ歩いて行った。 中は大分暗かったが、5分少々歩くと、ヒカリゴケなのかはわからないが緑色に光る石が増え、やがて先も見渡せるようになった。 中は蝙蝠どころか虫一匹すら飛んでおらず、空気も澄んでいるように感じる。 そしてそのまま5時間ほど経過。 不思議なことに腹も減らず疲れも感じない。 へぶ「…妙だな。」 永延と歩き続けているのに、敵なんぞ現れない。それどころか疲れも感じない。宿主は嘘をついたのか? 試しに走ってみた。 へぶ「…!! ぜぇ、はぁ、はぁ…」 普通に疲れた。どうやらただ単に足腰が鍛えられていたらしい。(腰なんてどこにあるのかわからんが) すると突然、大きな地鳴りが聞こえた。 何かが動くような…上を通っているのか? へぶ「…まさか。ポップスターも惑星だ、対流ぐらいあるだろう…」 ヒカリゴケの洞窟を歩く。 すると、今度は大きなドーム状の場所に出た。 へぶ「広いな…おっ、分かれ道か。」 ドームの中心部に来たとき、大きな地震がッ!! ドドドドドド へぶ「!?」 揺れる、揺れる。天井の岩石は落ち、壁は剥がれ、そして… ???「ドギャァァァァァァォン!!!」 巨大な龍が地面を突き破って現れた! へぶ「なァァァァ!?」 龍はこちらを向き、姿をじっくりと見て…咆哮した。 耳をつんざくような轟音。特に体が柔らかいから全身びりびりくる。 へぶ「ぬおぉ…?胴体が長く、翼がないが足はある…蛇龍か!!」 それは古の書物に出てきそうな龍だった。 鱗は青く輝き、ヒカリゴケをまとっているようにも見える。 龍は首を持ち上げた。 口にエネルギーが充満していくのがわかる。 へぶ「待てよ…待てよ…君の後ろにある分かれ道のどちらかに行かせてくれないか…」 そろりそろりと後ろに回るが… エネルギー砲が発射された!! へぶ「うわぁッ!!」 片方の出口がふさがれてしまった!! へぶ「クソがッ!」 ギルディライトのExアタックを連射するが、凍っても体温ですぐ昇華されてしまう。 へぶ「生半可な攻撃は効かないってことか…!」 バズーカ持ちのまま、武器を変える。 現れたのは、ギルディライトの緑色の色違いのようなものだった。 ランチャー系の基本形武器は三種類存在する。 大爆発を引き起こす「レッドスコルピオ」、触れたものを凍結させる「ギルディライト」。 そして最も基本形である「フォトンランチャー」。 攻撃力などはほかの武器に敵わないものの、 へぶ「こいつには相手を麻痺させる能力がある!!」 フォトンランチャーを手に入れたのはオアシスを出る直前だった。 宿主「悪夢の洞窟は少々危険な奴らがわんさかおる…あんた、それでも行くかい?」 へぶ「ああ、今の俺には武器があるし体力もある…負ける気はしないさ。」 宿主「…そうかい。」 へぶ「それじゃぁ、世話になりまし」 宿主「待ちな、お主に渡したいものがある。…」 へぶ「た…は?」 持ってきたのは大きな緑色に輝くバズーカのようなものだった。 へぶ「これは…フォトンランチャーですね?」 宿主「うむ。君がギルディライトを持っているのを見て託せそうだと思ってね…」 へぶ「こんなの…もらっても?」 宿主「これがあればきっと悪夢の洞窟を抜けられるはずじゃよ…」 あの龍を麻痺させるにはそう時間はかからなかった。 貫通効果が効果を発揮し、簡単に痺れてくれたのだ。 へぶ「今のうちに出口へ…!」 崩壊していない方の出口へ走った。 すると突然陰から敵がわんさか出てきたではないか。 へぶ「隠れてたんかよ!!」 流石に走りながら撃つのは厳しい。 DBの剣に持ち替え、敵を切り裂いていく。 しかし、先が見えない。 その時、後ろから龍のエネルギー砲がぶっ飛んできた。 何とか陰に隠れて、回避する。 敵も散り散りになり、先に光が見えた。 全力で走る。 後ろから龍が追いかけてくるのがわかる。 敵なんてかまってられない。 光だ、小部屋の中か? 全力で飛び込んだ。 部屋にはワープホールが! 一心不乱にダイブした… 龍の鳴き声が聞こえる… ここは何処だ? 空が青いな…草木のいい香りがする。 小鳥が鳴いている。心地いい風も吹いている。 理解した。表に来れたのだ。 巨大な木々、晴れ渡る空。 ここは、グリーングリーンズだった。 へぶ「表に…これたのか…」 大きく深呼吸をした。 空気が美味い。 遠くから自分を呼ぶような声が聞こえた。 ??? 「やるじゃないか。てっきりただのゲストだと思っていた。これで3人目...いや、覚醒した分には2人目か。」 へぶ 「誰だ!」 アバター 「...オレの名はアバター。物語を記録する思念体だ。」 突然目の前に少年が現れた。見た目は15歳程度の少年で赤い目と少し長めの黒い髪を持っている。 へぶ 「ア、アバター?」 アバター 「本来この物語はオレの管轄ではなかった。」 へぶしいいいいの疑問を無視し、話を続ける。 アバター 「しかしこの物語の管理者に手伝えと頼まれてな。オレの物語と融合させて貰った。」 へぶ 「分かる様に言えよ!」 アバター 「まぁ、そう敵視するな。オレは君に忠告しに来たんだ。」 へぶ 「忠告だと?」 こうやって命懸けで逃げて来た先で忠告。こんなのゲームでも先が見える。 アバター 「そうだ。」 ドン! 何か聞こえる。 アバター 「戦いは、」 ズシ...ズシ... これは...足音...? アバター 「まだ、」 ドガァァァァン 後ろから爆発音が聞こえる。冷や汗が止まらない。 アバター 「終わっていない。」 思わず振り返る。そこには。 ??? 「ゴガァァァァァァァァァ!!」 さっきの蒼龍と対を成す様な紅龍がそこにはいた。 へぶ 「嘘、だろ!?」 その龍は蒼龍とは異なり、翼も腕もあるが胴体はそこまで長くない。典型的で西洋的なドラゴンだ。 へぶ 「くそっ、次から次へと!」 ギルティライトで凍らそうと試みるがやはり無駄だ。 へぶ 「なら痺れろ!」 今度はフォトンランチャーで攻撃する。しかし相当装甲か硬いのか痺れる気配が無い。 ??? 「ガァァァ!?」 ガシッ! へぶ 「!?しまった!」 足を掴まれた!必死にDBの剣て応戦するがビクともしない。紅龍はそのまま飛びたってしまった。 へぶ 「くっ、離せぇ!」 ズバッ!ズバッ! アバター 「...そろそろ主役を助ける救世主を呼ばないとな。」 そう言うとアバターの姿が一瞬にして消えた。 へぶ 「くそっどこに行く気だ!?」 紅龍は1時間弱は上空を飛んでいた。へぶしいいいいも体力を温存するため、抵抗を止めていた。 へぶ 「この星の中心へ向かってる...?まさかまたあの悪夢の洞窟へ連れ込む気か!?」 正確には表での名称は欲望の洞窟なのだがへぶしいいいいは知る由も無い。 紅龍? 「ガルアァァァ!!」 紅龍は洞窟へ突入する...! へぶ 「うわあぁぁぁぁ!!」 紅龍? 「ガァァァ!!」 ブン! ガシャァン! へぶ 「がっ、はぁ...!」 紅龍に思い切りぶん投げられた。ダメージも相当のものだ。逃げ場も、無い。 へぶ 「倒すしか、ないか...!」 紅龍? 「ガルアァァァァァァァァ!!」 ??? 「ドギャァァァァァァォン!!!」 へぶ (...この咆哮、まさか!!) この洞窟内の全ての宝石が光輝いた!その結果...! 蒼龍? 「ドギャァァァァォン!!」 へぶ 「マジ、かよ...!」 2体の龍は同時に首を上げ、エネルギーを充填しはじめた。だめだ、洞窟内では避け続けても時間の問題だ。 へぶ 「...だったら!!」 へぶしいいいいは2丁のランチャーを構える!! へぶ 「迎え撃ってやる!」 ...あれからどれだけ撃ち合っただろうか。 へぶ 「...はぁっ、はぁっ...何十発撃ち込んだと思ってんだ...」 反動が強いランチャーを2丁持ちで回避も交えながら撃っていたのだから体力など長くは持たない。限界だ。 龍もまだまだ倒れそうにない。 紅龍? 「ガルアァァァ!」 蒼龍? 「ドギャァァォン!」 バシィ! へぶ 「ぐ!しまった!」 今の攻撃でランチャーを2丁とも弾かれてしまった! 武器はもう...! へぶ 「DBの剣に託すしか...!」 走り出す。勝機が見えなくても。ひたすら前へ。 へぶ 「うおおぉぉぉぉ!!」 斬る。唯ひたすら斬る。それでも、 紅龍? 「ガルアァァァ!!」 エネルギー砲が発射される。避ける暇など無い。 ドガァァァァン!! へぶ 「ぐわあぁぁぁ!!」 ドン! そのまま壁に激突する。あまりのダメージに人間に戻ってしまう。 へぶ (...もう、ダメか...?) その時、視界の隅に光が見えた。 バキューン!バキューン! 蒼龍? 「グッ!?」 紅龍? 「ガッ!?」 へぶ 「!?何だ!?」 スキャンブレードのランチャーモードの弾丸が龍の動きを止めた。 ??? 「ったく、アバターとかいう奴、ここまでのバケモンとは言ってなかっただろ。」 へぶ 「...誰だ?」 ??? 「そこのアンタ、オレに似た黒ロン毛野郎を見なかったか?」 へぶ 「...アバターの事か?それよりここから逃げろ!危険だ!」 ??? 「逃げる訳にはいかないな。こいつらをどうにかするまでは。」 そう言うとその少年は虹色に光る剣を呼び出した。 へぶ 「アンタ、何者なんだ!?」 ひろき 「オレはひろき。世界の旅人だ。」 目の前の出来事を信じる事が出来なかった。 小説の中だけの救世主が、こんなに都合良く助けに来るなんて、信じられる訳がなかった。 ひろき 「ヒーリング!」 へぶ 「!傷が癒えていく...!」 ひろき 「へぶしいいいい、で合ってるよな。ランチャーを取る時間をとりあえず稼いでやる。早く行け!」 へぶ 「あ、あぁ!」 ランチャーへ全力で走り出す。 ひろき 「さて、お前らには試作品の実験台になって貰うか!」 ひろきはポケットから手のひらサイズの機械を取り出し、右手のグローブ甲へ取り付けた。機械についている4つのボタンの内3つを押していく...! 電子音声 『フレイム、サンダー、アイス!!』 ひろき 「とっておきだ!」 そう言うと機械の中心を叩いた! 電子音声 『トリニティ』 突如、ひろきの分身(赤、黄、青)が3人現れ、ひろきの周りを回った後一瞬でひろきに取り込まれた。 ひろき 「『トリニティフォーム』...実践は初めてだな。」 へぶ 「トリニティ!?聞いたこと無いぞ!?」 ひろき 「どれ位保つかな...」 ひろきはスキャンブレードの銃口部分にレインボーブレードのエネルギー刄をドッキングし、大剣にした! 2丁のランチャー(幸いどこも壊れていなかった)を回収し、へぶしいいいいは前線へ戻る。 ひろき 「トリニティブレード!!」 炎、雷、氷のエネルギーをまとった剣が龍達を襲う...! 紅龍? 「ガルアァ!!」 蒼龍? 「ドギャァ!!」 ボン! 、と同時に機械も壊れてしまった。 ひろき 「くっ、試作品じゃこのあたりが限界か!」 へぶ 「いや、まだだ!」 フォトンランチャーを次々と撃ち込む。 ひろき 「...!ちょっと痛いぞ。」 ひろきは今度は腰のケースから無地のカードを取り出した。 へぶ 「...?何を、''痛⁉''本当に痛ぇなオイ⁉」 ひろき 「へぶの力、コピーさせてもらったぜ!」 へぶ 「俺の力を、コピー?」 ひろき 「見てろよ?」 今出来上がったばかりのカードを大剣に読み込ませる。 すると今度はへぶしいいいいに分身が現れ、ひろきに取り込まれた。 へぶ 「な、何ィ!?」 ひろき 「よっし、成功だな。」 へぶ 「現在進行形で龍の動き止めてるから手短に説明を求む!!(汗)」 ひろき 「簡単に言えばカービィのコピー能力と原理は同じだ。このカードは相手の能力をコピーし、スキャンブレードは力を引き出す。まあ、能力自体を身に纏うのはイレギュラーだがな。」 へぶ 「大体分かったがこの先どうする!?」 ひろき 「...奴らの生命力を見る限り、倒すのは無謀だ。ここの宝石のワープホールを利用して封印する!」 へぶ 「...へ、カービィにも戻れてねぇのに無茶言いやがる。」 ひろき 「カービィの姿はこの世界での唯の仮の姿だ。人間の状態でも戦闘能力は変わらないかそれ以上のはずだ。現にオレはこの剣を握ってからずっと人間の姿て戦ってきたしな。」 へぶ 「具体的にはどうするんだ?」 ひろき 「...さっき奴らにバレないようにデカイ宝石を龍の後ろに設置して置いた。死角だから見えないはずだ。」 へぶ 「そこまで押し込んでワープホールに入れる訳か。」 ひろき 「あぁ。…そうだ、こいつを使え。」 ボン!! へぶ 「これは...レッドスコルピオ!!」 ひろき 「お前のイメージから具現化させてもらった。爆破させた方が効率がいいだろ?」 へぶ 「そうだな、そろそろ行くぞ!」 ひろき 「ああ!」 へぶしいいいいはレッドスコルピオとフォトンランチャー、ひろきはスキャンブレードとフォトンランチャーの2丁持ちで撃って撃って撃ちまくる! 紅龍? 「ガルァァァ!!」 蒼龍? 「ドギャォン!!」 いくら生命力が高い龍でも疲れないわけではない。 ひろき 「畳み掛けるぞ、援護頼む!」 へぶ 「任せろ!」 ひろきは大剣とDBの剣に持ち替え、龍達に突っ込む。へぶしいいいいはひろきに攻撃が当たらないように全て撃ち落とす。 ひろき 「!!だあぁぁぁぁぁ!!」 ズバァ!! 紅龍? 「ガッ!」 蒼龍? 「ギッ!」 ひろき 「とどめだ、こいつを‼」 ブン! へぶ 「!!こいつは!」 DBの剣を投げて寄こしてきた! ひろき・へぶ 「これで終わりだ!!」 ズバァ!!ズバァ!! ひろきは大剣の突き、へぶしいいいいは二刀流の交差斬りを放つ!! 紅龍? 「ーーーフレイガルァァァ!!」 蒼龍? 「ーーービュゥゥゥゴォルァァァ!!」 龍達がワープホールに吸い込まれた!...今しかない!! ひろきはすかさず闇のレインボーブレード、『ダークネスブレード』を呼び出し、 ひろき 「封印!!」 ...2つの宝石は動きを止めた。 へぶ 「…終わった。」 ひろき 「...お前、これからどうするんだ?」 へぶ 「...地球に帰りたいかな。」 ひろき 「...そこに自分の居場所が無くてもか?」 へぶ 「何...!?」 ひろき 「オレはシャドーを倒した後も、マホロアの目を覚まさせた後も、アナザーカービィの様子を伺っている今も、地球の様子を調べてきた。」 へぶ 「何かあったのか?」 ひろき 「...長話になる。落ち着ける場所に移動しようぜ。」 そう言うと、ひろきは自分の力でワープホールを呼び出し、そこから大型エアライドマシン(スターバイクというらしい)を取り出した。 ひろき 「よし、へぶは後ろに乗...」 へぶ 「...?どうした?俺の顔に何か付いてるか? 」 ひろきはへぶしいいいいの顔をずっと見上げている。 ひろき 「...へぶってオレと同じ15歳だよな?」 そう。見上げているのだ。 へぶ 「?そのはずだが...どうかしたか?」 ひろき 「...いや、身長格差ってひでぇなって...」 へぶ 「?」 ひろき 「気にすんな、オレの独り言だ。さあ、乗れ。」 へぶ 「あ、ああ。ところでどこに行くんだ?」 ひろき 「へぶが2号店長ってアバターから聞いたな。」 へぶ 「2号店長?俺は唯の一文無しだぞ?」 ひろき 「多分すぐにわかる。」 カービィ・ザ・おんやん 特別店 おんやん 「いらっしゃい!あれ、ひろきその男の子は?」 へぶ (おんやんも人間になったのか。) へぶ 「へぶしいいいいだ。よろしく。」 おんやん 「え!?」 ひろき 「あれ、説明してなかったっけ?」 少年説明中 おんやん 「へぇ、ひろきみたいな境遇なんだ。」 へぶ 「らしいな。」 チョコケーキを食べながら言う。なぜだか、このケーキ以前に食べた様な気がする。 ひろき 「そういやおんやんはどういう経緯でこの世界に来たんだ?」 こちらはチョコモナカを食べている。 おんやん 「う〜ん...どうだったかな?あまり覚えてないや。カービィのゲームをやってたところまでは覚えてるんだけど...」 へぶ 「!!...似ているな、俺の時と。」 メニューを見てみるとおんやんの名やカービィの名が載っているのに若干驚愕しながら、言う。 ひろき 「なんだ、2人ともゲームしてた時なのか?オレは違ったけどな。」 へぶ (...何か意味があるのか?この世界の入り方に。) ひろき 「...そろそろ本題に入るぞ?」 へぶ 「!わかった。」 ひろき 「結論から言うぞ。オレ達が今いる世界とオレ達が元々いた世界は世界線が違う。パラレルワールドと思ってもらって構わない。」 へぶ 「何!?けど確かに俺はあの世界からここに来たぞ!?世界線が違ったら...」 ひろき 「...多分世界が分岐したんじゃねぇかな?」 へぶ 「分岐!?」 頭での理解が追いつかない。 ひろき 「つまりオレ達が平和に暮らす世界とオレ達がこっちの世界に来る世界に分かれたんだと思う。」 へぶ 「つまり...どういう事だよ?」 ひろき 「この世界の地球に行ってもオレ達がいた痕跡がない。居場所も、なかった。」 へぶ 「嘘だろ!?」 ここのところ信じられない事ばかりだ。 ひろき 「事実だ。何度もオレがこの目で確かめた。...オレだって信じたくないがな。」 へぶ 「...俺はこれからどうすればいい...?」 ひろき 「...それは自分で考えろ。」 へぶ 「...アンタはどうするつもりだ?」 ひろき 「...言ったはずだ。オレは世界の旅人だと。当然、世界を旅する。」 へぶ 「...」 ひろき 「この世界で生きていくのも、一つの道じゃねぇかな?」 へぶ 「この世界で?」 ひろき 「裏の世界を護っていくんだ。恩人もいるんだろ?」 宿屋の顔を思い出す。 ひろき 「そいつからこの世界の事を聞いたらどうだ?この世界も案外楽しいぞ?」 へぶ 「...そんなもんか?」 ひろき 「正直オレは元の世界に帰りたくはない。あんなつまらない生活には戻りたくない。」 ...よくよく考えてみたら確かにそうだ。元の世界に戻ったって学校と家を往復するだけの生活が待っているだけだ。 へぶ 「...そうだな、スリルのない人生なんてつまらない。...俺は戦う。」 ひろき 「...そうか。そんなお前に一つ頼みがある。」 へぶ 「なんだ?」 ひろき 「アバターの奴がオレを呼ぶ時に言ってたんだ。『お前には仲間が必要だ。7人の救世主と仲間になれ。お前の手にあるその機械がその名簿だ。』...てな。」 へぶ 「...3DS?」 ひろき 「今はホログラムによる再現しか出来ない。でも救世主と仲間になれば召喚できる、らしい。」 へぶ 「...いいぜ、いつでも飛んでく。」 ひろき 「...ありがとう。オレの事もいつでも呼んでくれよ。」 へぶ 「さて、そろそろ行くか!」 ひろき 「もう行くのか?」 へぶ 「ああ。」 レストランの扉を開ける。 へぶ 「表舞台に俺は似合わない。」 あの洞窟に向かって歩き出した。