東方桃色玉〜The visitors from another star 後日談 (カービィ!特別編 エピソードスケットン) |''早過ぎた幻想入りが起こってしまった!ひろきは力を制限され、かつての仲間が敵や味方??...まさかずっと先、またこの世界を冒険する事になるとはこの時誰も知らなかった...??''| グリーングリーンズ ひろき 「...全く、今度はどこに連れて行く気だ、アバター...」 アバター 「今回は、このスキマを使って異世界に行き7人の救世主の内の1人、スケットンに接触し仲間にしてもらう。」 ひろき 「異世界?どこに連れて行く気だ?」 アバター 「...それは後々嫌という程わかるはずだ。」 ひろき 「異世界ねぇ...大体、このスキマってのもワープホールと別物みたいだし...」 ??? 「はい、とりあえず1人ご案内〜」 突如、目の前が裂け何者かの手がひろきの足を掴み引きずり込んだ。 ひろき 「??」 ---- スキマ内 ひろき 「...アンタは何者だ?」 紫 「...八雲紫。あなたがこれから向かう世界の...そうね、あなたの知り合いで言ったらアバターの立ち位置かしら。」 アバター 「まぁ、そんな所だ。」 ひろき 「...アバター、お前の知り合いってそういうやつらばっかみたいだな。」 紫 「...ねぇ、私何歳に見える?」 ひろき 「はぁ??...そうだな、20代前半ってとこか?」 紫 「...ギリギリ合格ね。案内するわ、幻想郷に。」 ひろき 「いや、だから意味がわからなi」 紫 「はい、ご案内〜」 ---- 場面は変わって デデデ城 ---- デデデ 「メタナイトが戻って来ない??どういうことゾイ、説明しろエスカルゴン??」 エスカルゴン 「そうは言っても陛下 、いきなり空間が裂けてそのまま行方不明でゲスよ!分かる訳ないでゲしょーが??」 デデデ 「それでカービィだけは1人無事に帰ってきた...おのれカービィ??おい、エスカルゴン!カービィを呼びつけて来い!メタナイトを捜索させろ??」 エスカルゴン 「なんで私が...」 デデデ 「ワシもついていくんだゾイ!お前の仕事はそれぐらいしか無い!」 エスカルゴン 「うー...わかったでゲス。」 デデデ (...そういえば、カービィの奴デリバリーシステムを使って帰ってきたみたいだな...最近何故か使用 不能だったはずだが...) ---- 幻想郷 ひろき 「...ここはどこだ?」 紫 「人里に出たみたいね。どうやらここにあなたのお仲間がいる様ね。」 アバター 「...ひろき、気をつけろ。スケットンは名を変え、恒河沙と名乗っているらしい。聞き込みをするなら恒河沙と聞くんだな。」 ひろき 「恒河沙?恒河沙ってどういう意味だ?」 紫 「数の桁の名前ね。10の...何乗だったかしら。」 ひろき 「10の累乗の話はキリが無くて嫌いだな...」 アバター 「あれ?君、ポップスターに来てから勉強なんてしてたのかい?」 ひろき 「暇な時に独学でな。てかお前記録者名乗ってる割にはこういう事は記録してねぇのか?」 アバター 「冗談だ、ちゃんと記録してるって。そんな休憩してるときにばっかり見てくる母親じゃないんだから。」 紫 「勉強の事なら、この世界には元女子高生がいるから聞いてみれば?」 ひろき 「用事が終わって気が向いたらな。てか、元って退学くらったのか?」 紫 「あー、引っ越しの都合...かしら。」 ひろき 「...そうか、それは不幸だったな...」 ギュゥゥゥゥゥゥン... 突如、上空に妖精の様な影3、4つとジェット機の様な影が高速で過ぎ去っていった... ひろき 「...なんだ、ありゃ。」 紫 「妖精と妖精のおもちゃみたいね。」 ひろき 「よ、妖精?まあ、ポップスターにも時々妖精来るし、珍しくもないのかもな...」 紫 「へぇ、そっちの星にも妖精っているのね。...そろそろ無駄話は終わりかしら。」 ひろき 「?」 ??? 「だから、僕は元人間の通りすがりだってば!」 ??? 「仏の顔も二度目はないわ!青い帽子かぶって嘘ついた所で騙せるわけないでしょ!」 ---- どうやらオレはこの世界の英雄にケンカを売っちまったらしい。現在進行形で襲われてる。ちくしょう、力さえ制限されてなければ... オレはあの後、スキャンブレードとレインボーブレードを呼び出し、連結させ大剣にした上であいつらを止めに入った。 青い帽子をかぶったカービィの様な奴は自分の事を恒河沙と名乗り、無くした本を探していると言っていた。 もう一方の紅白の巫女は博麗霊夢と名乗った。どうやら聞く所によると、異変という事件の様なものを解決してきたこの世界の英雄らしい。 その霊夢が恒河沙をカービィと決めつけ襲おうとしてたから当然オレは止めに入った。そもそもカービィはこの世界で何やらかしてんだとか思ったりしたがそんなもの後回しだ。 ...さっきレインボーブレードを呼び出した時点で気づくべきだった。あの違和感に。 オレが「オレはひろき。世界の旅人だ。」と名乗るのを待ってから霊夢はオレに襲いかかってきた。 オレは何かいいカードがないか探した。しかしカードケース自体ない。まぁ、これは単純にカードケースを忘れただけだと最初は思っていた。 ならばと、次はエレメントギアを使おうとした。これで炎、氷、雷の属性を纏ってパワーアップする訳だ。もちろん、そのつもりだったのだが... 電子音声 『エラー』 そう。何故かエラーばかりで全然機能しなかった。ギア自体には何も不備はないはずなのに... ここでオレは気づいた。 紫 『やっと気づいたかしら?あなたの能力、ここでは使えないわよ。』 能力が制限されていた。おそらく、レインボーブレードを呼び出す時に感じた違和感は新しくレインボーブレードを呼び出す為の能力が覚醒したせいだろう。この分じゃ闇の力も使えないだろう。 これは流石に不利だ。こんなrpgでいきなりレベル1に戻された様な状況で勝つ可能性は低すぎる。だからオレは応戦しつつ、新たな能力の覚醒を待ってみてるのだが... ひろき 「うおぉぉぉ??」 霊夢 「??」 ガキン?? 大剣とお祓い棒がまた交差する。もう何度目だろうか。 霊夢 「...もういい加減、諦めてあのピンク玉を引き渡しなさいよ??」 ひろき 「...そうはいかねぇな!」 何とか霊夢を押し退け距離をとる。最悪、カービィ本人が来れば誤解は解けるはずだが、来る気配はない。 ??? 「''危ない、そこの人達どいてぇ??''」 ひろき 「な??危ねぇ??」 霊夢 「きゃぁ??」 ''ドン??'' ひろきの背後から人影が超高速で突っ込んで来た。ひろきは何故か事前に突っ込む事が予測できたのでかわせたが、霊夢は反応が遅れ直撃。2人とも尻餅をついていた。 ??? 「す、すみません!急いでたので...」 霊夢 「いたた...これからは気をつけなさいよ?」 ??? 「はい、そこのお兄さんもすみませんでした。」 ひろき 「あ、あぁ...」 突っ込んできた乱入者はまた超高速で飛び去っていった。早すぎて顔は見えなかったが、紅い着物と炎の様な翼があった。 紫 「...見てられないわね。これを使いなさい。」 ひろき 「''って!''...なんだこれ?」 いきなり現れた紫が投げてきた''何か''はひろきの背中に当たり、地面に落ちた。その正体は... ひろき 「カードケース?いや、カードリーダーも付いてるな...」 紫 「はいこれ、おまけ。さっきのトラブルの際に作っといたわ。」 今度は霊夢の絵が描かれたカードを貰った。 ひろき 「...これらでオレに何をしろっていうんだ...」 紫 「''この世界でのあなたの力''よ。カードケースを右腰に付け、カードをリーダーに入れなさい。」 ひろき 「わ、分かった!」 まず、カードケースを右腰に付ける。すると待機音声が出てきた。 そしてカードを入れる。すると、 電子音声 『''アブソーブ レイム''』 ひろき 「??」 ひろきの周りに霊夢の分身が現れ、やがてひろきの身体に吸収された。すると、服装が変わり...! ひろき 「...これが、霊夢の力...!」 霊夢 「??アンタもカービィみたいに能力をコピーできるの??」 ひろき 「みたいだな。さて...」 新たに生成されたお祓い棒の上の方を手に取る。お祓い棒の紙の部分が護拳(剣の手を護る部分)に変わり、遠目に見たら剣の様な形状に変わった。 ひろき 「これでさっきよりはマシになったと思うぜ。」 霊夢 「そうね。もう少し楽しめそうかしら??」 ---- あれから、割と近距離戦闘が続いた。しかし、不利なのは変わらない。そりゃ、オリジナルとコピーじゃオリジナルに分があるからな。だから、 霊夢 「''こっちよ!''」 霊夢がワープし、背後から跳び蹴りを繰り出してきた。 ひろき 「危ねぇな??ちくしょう!」 大剣とお祓い棒で防御する。 こうして、オレの得意な近距離に使える戦法を学習させて貰っている。 ''もう、イメージは固まった。'' ひろき 「そろそろ''切り札''、出すか??」 霊夢 「切り札??」 ひろきはカードケースから一枚のカードを取り出した。それはただのブランクカードだったのだが... ''夢想蹴撃(ドリームスマッシャー)'' 変わった。 霊夢 「それは...??」 ひろき 「欲を言えば剣撃が良かったんだがな。どうも蹴りを多用してきたからこいつも蹴りを使わせてもらった。」 ひろき 「いくぜ、''ドリームスマッシャー??''」 霊夢の目の前に一つ、ひろきの周りに六つ色鮮やかな球が出現し、その後ひろきの姿が消えた。同時に霊夢の目の前にあった球やひろきの周りにあった球も消えた。 霊夢 (...どこから来る...?) ひろき 「''当然真正面からだアァァァァァァ??''」 ''ドガァァァァ??'' 霊夢の目の前に再び球が現れ、続けてひろきが現れ周りにあった球は全て右脚に集結し、そのまま球ごと相手を蹴り抜く?? ...はずだったのだが。 霊夢 「くぅぅぅ...!」 ひろき 「...おいおい、受け止められるのは想定外なんだが??」 ''普通に結界に防がれた。初登場補正が何故か掛からない。何故だ。'' 霊夢 「...それは、残念だったわね...!...''妖怪バスター''??」 一瞬結界を解き、そこからの妖怪バスター。蹴り抜く気マンマンのひろきには避ける術などあるはずもなく... ドガァァァァン?? ''爆散。普通に爆散'' ひろき 「...!...残念だったな、相殺させてもらったぜ。」 霊夢 「...残念なのはどっちかしらね。切り札は通用しなかったわよ?」 ひろき 「これだけ時間稼ぎできりゃ充分なんだよ。あれを見ろ。」 霊夢 「何よ...え??」 ??? 「おーい、メタナイト〜置いていったのは謝るから出て来てよ〜...あれ、メタナイトの代わりに僕にそっくりな人がいた。」 ??? 「カービィにそっくりな奴?そんなのいる訳ないZO...うお??ホントにそっくりだゾイ??」 恒河沙 「...あの人達、もしかして...」 ひろき 「...あれがお前達が言う、''カービィ''じゃねぇか?」 カードケースを外して変身を解除し、戦う意思が無い事を示しながら言った。 霊夢 「カービィが...2人...?」 ひろき 「いや、だから恒河沙はただのそっくりさんだってば。」 デデデ 「カービィ、お前何してるんだゾイ!」 カービィ 「いや、僕はメタナイトを置いて来ちゃっただけで、他は知らないってば??」 ??? 「そのメタナイトってこいつの事?」 恒河沙 「??...あいつは、僕の本を盗んだ...??」 ひろき 「??霊夢、後ろだ!」 霊夢 「やっぱりね!」 霊夢の背後からメタナイトらしき物体が襲いかかってきた。オレと霊夢で同時に奴の斬撃を受け止める。 ひろき 「...そこだ!」 虚空に向かって三段斬りをしかける。何故かというと... サニー 「何故」 ルナチャ 「バレ」 スター 「たし」 ピチューン×3 ひろき 「...さっきから鬱陶しかったんだ。どうやって姿を消してたか知らんが、その程度じゃ誤魔化せねぇよ。」 クラピ 「ちょ、嘘??彼女達の能力を合わせれば絶対に居場所はバレないはずなのに...」 ひろき 「あいにく、オレにはちょっとした超能力だったら使えたんでな。普通にバレるぞ。」 霊夢 「...超能力者は幻想郷に来るって法則でもあるのかしら...」 ひろき 「次はお前か、ピエロ??」 クラピ 「だ、誰がピエロだ!もういいやっちゃえ、''メタナイトボーグフェアリー??''」 メタナイトボーグ 「...??」 メタナイトボーグフェアリーは真っ直ぐデデデのほうへ飛んで行った。 デデデ 「??なんでワシなんだゾイ??」 カービィ 「...一番弱いからじゃない?」 デデデ 「何ぃ、キサマこのワシに向かって〜??」 メタボ 「??」 メタボはデデデと取っ組み合いながら恒河沙に向かって衝撃波を放って来た。 恒河沙 「え??」 ひろき 「くそ、伏せろ??」 なんとか恒河沙を伏せさせる事に成功した。しかし、その拍子に青い帽子がとれ... 恒河沙 「あ...」 ひろき 「...これで人間だって証明は出来たな。」 姿が人間の少年に変わった。 霊夢 「...そうね、私の勘違いだったみたい。つまり、悪いのは今逃げて行ったピエロね。」 ひろき 「あいついつの間に??」 カービィ 「要はその盗んだ本を参考にメタナイトを改造したって事?」 ひろき 「多分そういう事だろ。」 デデデ 「おーい!ワシはさっきからずっと奴を引きつけたんだゾイ!そろそろ加勢してくr''ぎゃぁぁぁぁぁ??''」 ひろき 「!デデデ??くそ??」 デデデの元へ駆けつけようとしたがメタナイトボーグフェアリーがバリアを張っていた。これでは... 恒河沙 「このバリアは破るのに時間がかかるよ...!」 帽子を被り直し、カービィ状態に戻りながら言う。 ひろき 「まだだ??こいつさえ使えれば...!」 バリア内にワープホールを出そうとするが、開かない。 紫 「無駄よ、あなたの元々の力は使えるない。」 ひろき 「やってみないとわからねぇだろ??ひらけ!ひらけ!」 ひろき 「''ひらけェェェェ??''」 その時、不思議な事が起こった!(%%RX感%%) デデデの目の前にワープホールがひらき、中からニューデデデハンマーが仮面と一緒に出て来たのだ?? 紫 「...やるわね。」 デデデ 「こ、これは...!」 ひろき 「そいつを使ってあいつの仮面を割ってやれ??」 マスクドデデデ 「''...任せるゾイ''」 ---- あの後からマスクドデデデが優勢だ。 メタボ 「...!」 衝撃波を連続して放ってくる。対しデデデは、 マスクドデデデ 「デデデミサイル??」 ミサイルで相殺する。 メタボ 「...、??」 竜巻斬り。しかしデデデは逃げようともせず... マスクドデデデ 「ハンマーボルト??」 電気を帯びた衝撃波で迎え撃つ。 メタボ 「??」 メタナイトボーグフェアリーは急接近し、新たに紫に輝くレーサー刀も取り出し(毛糸のカービィ時の者)、二刀流で襲いかかる。 デデデ 「''デデデハンマー??''」 ''なんとデデデはニューデデデハンマーとデデデハンマーの二刀流で応戦した!'' ''ドガガガガ??'' マスクドデデデ 「そこだゾイ??」 ガキン! メタボ 「??...??」 紫の剣を弾く事に成功した。 メタボ 「''...シャトルループ??''」 マスクドデデデ 「??''爆裂デデデハンマー投げ??''」 バックステップしながらデデデハンマーを投げシャトルループの一撃を相殺する。 メタボ 「まだだ??」 メタナイトボーグフェアリーは後方に吹き飛ばされるも、負けじとそのまま突っ込んで来る。 マスクドデデデ 「...チャージ開始...!」 デデデはドッシリ構え、迎え撃つ。 メタボ 「''くらえ??''」 マスクドデデデ 「''鬼殺しデデデハンマー??''」 それぞれの一撃が交差する。 メタナイトボーグフェアリーの斬撃はニューデデデハンマーとすれ違い、デデデのマスクを破壊する。 デデデの一撃は相手の斬撃を回り込む様に当たり、自身のマスクを犠牲に相手のマスクにヒビを入れる! メタボ 「''グ...ガ...??''」 デデデ 「まだゾイ、''ジェットハンマー発動??''」 ''ゴオォォォォ??'' さらに威力は加速する。メタナイトボーグフェアリーはスパークを出し始めた。 デデデ 「''吹き飛ぶゾイ??''」 ''ドカァ??'' メタナイトボーグフェアリーはそのまま吹き飛ばされ、バリアにぶつかった。勢いは衰えず、バリアをも粉砕しそのまま数10メートルは飛んでいった... デデデ 「...やったゾイ。」 メタナイトボーグフェアリーの仮面は粉々に砕かれていた。 クラピ 「あーあ、もうスクラップだよ...」 ひろき 「後はお前を倒して仕舞いだな。」 クラピ 「...そんな簡単にいくかな?あたいは地獄の妖精、クラウンピースだよ?あの出落ち三妖精とは違うよ??」 そう言いながら、メタナイトに新たな仮面を被せた。 ひろき 「''メタナイトから離れろ??''」 一気に距離を詰め、斬りかかる。しかし、弾かれていた紫の剣を拾われ止められる。 クラピ 「...ちょっと甘いんじゃない?」 ひろき 「剣の扱いで勝てると思うな??」 ガキン?? クラウンピースの手から剣を弾く。 ひろき 「''どけよ??''」 ''ズバズバズバァ??'' 三段斬りをかける。 クラピ 「くっ...中々やるね。これは能力を使わないとキツイかな...」 ひろき 「さっさと決着つけねぇと...」 ひろきは先程のカードケースを取り出した。 対しクラウンピースはどこからか松明を取り出し、ひろきに向けた。 ひろき 「...?何だ...?」 霊夢 「...??危ないひろき、その光を浴びたら...??」 ひろき 「何??...''ぐ、あああああ??''」 自分が持っていたカードケースを落とした音がした後、視界が闇に染まっていき、その後真っ赤になっていった。 ---- あいつはあたいの能力で狂気に満ちたはずだ。まともに戦えるはずが無い。 しかし、様子がおかしすぎる。 何故かあいつの身体が黒くなっていってるのだ。そう、文字通り漆黒になっていってる。 今度はシルエットがどんどん変わっていった。手足には凶暴な爪が付き、最後は右目だけ紅く輝く漆黒の怪物に変貌していた。遠目には人間に見えるそのシルエットはとても不気味だ。持っていた大剣は変色、変形し巨大な黒い斧になっていた。 &attachref(); ひろき 「''ーーーーーーー??''」 声は出てない。出てないはずだが、確かに咆哮をあげていた。 これがあいつの狂気の正体なのか。 クラピ 「...きゃははは??いいね、そうこなくちゃ??」 クラピ 「獄符「地獄の触」??」 クラウンピースの周囲に月の様な物が出現した後、赤い弾と青い星形の弾が相手に降り注ぐ。 あっという間にあいつの姿は弾幕で見えなくなった。 クラピ 「まだまだ、「アポロ捏造説」????」 今度は3つの月の様な物を出現させ、全方位に攻撃する。そのあいだ、月は周り続ける。 ---- あれからかなりの時間打ち込み続けた。周りの家は随分壊れていたが、まあいいだろう。 クラピ 「...これだけ撃てば流石にやられたでしょ。」 粉塵が晴れる。 クラピ 「...??嘘でしょ...?」 そこには先程の怪物が全くの無傷で立っていた。 ひろき 「...」 怪物は何も語らず斧を引きずりながらゆっくりとこちらへ近づいてくる。 クラピ 「ひっ...い、いやこんなの見かけ倒しだ...大丈夫...」 弾幕を放つ。...が効いてる様子はない。 怪物に松明を持ったままの右腕を掴まれた。 クラピ 「...痛い、痛い、折れる...??」 あいつの力はとても強く、松明なんて持っていられなかった。このままじゃ腕を折られると思ったが... ひろき 「...」 あたいの腕を離したかと思えばすかさず斧を振り上げてきた。まともにその一撃をくらったあたいは強く吹っ飛ばされた。...なんで、あいつ腕を離したんだろ。多分余裕で折れたはずなのに... クラピ 「こ、これはマズイかも...一時撤退!」 あいつを弾幕で牽制しつつ、逃げようかと飛んだが... クラピ 「あ、あいつ効かないどころか弾幕をすり抜けてる??」 あの怪物の体は弾幕をすり抜け、今度は影の様になり地形に沿って高速で追いかけてきた。 ひろき 「...??」 真下に来たのと同時に影から飛び出し、そのまま大ジャンプし斧で斬りつけてきた。 クラピ 「いったぁ...!あーもう、どうすれば...」 怪物は確実にクラウンピースを追い詰めていく。 ---- カービィ 「メタナイト!メタナイト??起きて!」 デデデ 「...やり過ぎたゾイ?」 恒河沙 「''...マズイ、そこから離れて??''」 カービィ・デデデ 「「え?」」 "ドガァァァァン??" カービィ・デデデ 「「''うわあぁぁぁぁ??''」」 強化メタナイトボーグフェアリー 「...??」 デデデ 「な、なんゾイ??あいつはワシが倒したはず...!」 恒河沙 「多分クラウンピースが被せた仮面の性で修復、強化されたたんだ??」 デデデ 「くそ、ニューデデデハンマー??カービィ、これを使え??」 カービィ 「これは...デデデハンマー!''コピー能力、ハンマー??''」 デデデ 「同時攻撃を仕掛けるゾイ、カービィ!ワシに合わせろ??"デデデトルネイド??"」 カービィ 「分かった、"ジャイアントスイング??"」 "ドガガガガ??" メタボ 「...」 デデデ 「き、効いてないゾイ??」 カービィ 「まだだ、"極・大車輪??"」 ---- ...辺りは激戦でボロボロだった。 クラウンピースは疲労でもう動けない。 怪物がゆっくり歩み寄ってくる。 ...目の前に来た。 斧を構え、狙いを首に定め、今振り下ろす...?? ---- ひろき 「...オレは、何をしていたんだ...?」 オレは確か、あの変な松明を見た後寝ちまったはず... なのに何故、クラウンピースに斧を振り下ろそうとしていた?何故、辺りはこんなに悲惨なことになってんだ? なんとかオレの目覚めが間に合ったから良かったが、もし後少しでも遅かったら... ...右手を見る。そこには明らかに怪物の手があった。 ひろき 「...こんな腕で何が護れるって言うんだ...!」 右手を振るって元の右手に戻した。 視界にカードケースと松明が映った。 ひろき 「...ほらよ、大事なもんだろ?」 松明を拾い、クラウンピースに投げて返した。 クラピ 「...」 ひろき 「...霊夢、本の奪還を任せられるか?」 霊夢 「...なんで私が?」 ひろき 「...どうも、力を調整が上手くいかなくてな。アンタの方が得意じゃねぇか、こういうの。」 霊夢 「あっそう。分かったわ。本は取り返してあげるから、アンタはカービィ達の手伝いでもしてあげなさい。」 ひろき 「...あぁ。」 そういうとひろきは指を鳴らした。 すると、少しずつだが人里の風景が元に戻っていった。 霊夢 「...アンタ結構器用な事も出来るのね。」 ひろき 「まあな。本、頼んだぜ。」 ---- デデデ 「...さっさと目を覚ますゾイ、メタナイト??ワシと戦った時のお前は操られてなんかなかったゾイ、そんなマシンに負けるな??」 カービィ 「...今回のボーグはリミッターを解除したみたいだ...!」 ひろき 「''だぁぁぁぁぁ??''」 ''ガキン??'' メタボ 「...?」 ひろき 「こっちだ、ついて来い??」 ひろきは空へ飛翔しながら言った。 メタボ 「!」 メタナイトボーグも挑発に乗り、追いかけだした。 デデデ 「おい、キサマ!何のつもりゾイ!」 カービィ 「逃げ回ってどうするのさ??」 ひろき 「...霊夢が恒河沙の本を取り返すまでの時間稼ぎだ??弱点がわかってから攻撃した方がいいに決まってんだろ??」 恒河沙 「ひろき...」 カービィ 「...つまり、みんなでメタナイトにちょっかいをかける訳か??」 デデデ 「嫌がらせなら任せるゾイ!」 ひろき 「よし、行くぞお前ら??」 ---- 霊夢 「...待たせたわね。」 ひろき 「...どうした、時間かかったじゃねぇか。」 霊夢 「どうしたも何も、本来あの妖精かなり強めなのよ?...はい、取り返した本。」 恒河沙 「''...よし、弱点が分かった??''」 ひろき 「弱点は何だ??」 恒河沙 「どうやら、奴のバックパックには簡易型リアクターがあるみたいだ。物理攻撃はほとんど通さない様になってるけど、弾幕とかに弱いみたいだ。弾幕をくらうと物理に対する防御性も無くなるから最初に弾幕を当ててから、総攻撃をするといいよ!」 ひろき 「よし、説明サンキュー。そうと分かれば??」 カードケースを右腰に付け、霊夢のカードを入れる。 電子音声 『アブソーブ レイム』 霊夢の分身が出現し、ひろきの身体に吸収される。 ひろき 「''...行くか''」 霊夢 「私からいくわ、''神霊「夢想封印」??''」 霊夢の周りから色とりどりの弾が現れ、メタナイトボーグのバックパックを追尾し全弾直撃する。 メタボ 「ピー、ガガ...」 デデデ 「''デデデジャンプ??''」 デデデはその場で大ジャンプし、メタナイトボーグを思い切り踏みつける。 メタボ 「ガ、ガ...」 カービィ 「''ばくれつハンマー投げ??''」 カービィはデデデハンマーを振り回した後メタナイトボーグに向かってぶん投げ、見事命中。 メタボ 「ガ...」 ひろき 「今度こそ、蹴り抜く!''ドリームスマッシャー??''」 ひろきの周りに先程の夢想封印に似た弾を出現させ、その弾と共に姿を一旦消す。 恒河沙 「後ろを狙え、バックパックがある??」 ひろき 『はぁ?後ろを狙え?そんなの却下だ。』 ひろき 「''当然真正面だぁぁぁぁぁ??''」 メタナイトボーグの目の前に現れ、飛び蹴りをくらわす。 だが、メタナイトボーグも剣で何とか防御する。 メタボ 「...こんな所で...!」 ひろき 「''これで終わりだ??''」 ...剣が折れた。そしていつの間にかひろきは地上に着地していた。恐らくワープしたんだろう。 メタボ 「...」 ''ドガァァァァン??'' ...上空で大爆発が起こった。 ---- メタナイト 「...ここは...」 カービィ 「目が覚めた??」 デデデ 「...心配させるなゾイ。」 メタナイト 「...申し訳ございません、陛下。」 デデデ 「...フン、まあいいゾイ。今度から気をつけろ。」 メタナイト 「...」 ---- ひろき 「...おい、立てるか?」 クラピ 「...何とか...」 ひろき 「ほら、掴まれ。」 クラウンピースに手を差し伸べた。 クラピ 「...余計なお世話。」 そう言いつつも、手を掴むクラウンピース。 ひろき 「よっ...と。...覚えてなかったとか言ったら、言い訳みたいだが...すまなかった。」 クラピ 「...何?急に。」 ひろき 「...どうも、オレは色々と傷つけたみたいだからな。謝っておく。」 クラピ 「やめてよ、それじゃあたいが自滅して、さらに謝られたら情け無さ過ぎるから。」 ひろき 「...そうか、なら謝る必要は無いんだな?」 クラピ 「...まあ、そうかな。」 ひろき 「...霊夢になんかされたか?」 クラピ 「別に。弾幕ごっこして普通に負けただけ。」 ひろき 「...余裕そうだが一応...''ヒーリング??''」 クラピ 「!傷や痛みが...!」 ひろき 「これでチャラだ。」 クラピ 「...そうね。...そろそろ帰るとするか。じゃあね。」 クラウンピースはどこかへ飛んで行った。後に3匹程妖精がついていくのが見えた。...あいつら、何で復活してるんだ? ---- 恒河沙 「...了解です、何時でも駆けつけますよ??」 ひろき 「ありがとう、助かる。」 アバター 「これで用事はとりあえず終わったな。まあ、どうせまた来る事になるだろうが...」 ひろき 「...それも気になるが、一つだけ聞きたい。」 アバター 「...何だ?」 ひろき 「...あのカービィ達、オレ達が知ってる奴らじゃねぇよな?」 アバター 「...!」 ひろき 「カービィに吸い込まれた人達も無事みたいだし、メタナイトやデデデの一人称も違う。そもそも、オレに会った時点で反応しないのもおかしい。」 アバター 「...全く君は勘が良いな。そうだ、彼らはスマブラの世界からの訪問者だ。」 ひろき 「...そうか。''...?''」 カードケースが消えるのが見えた。''...マズくないか?'' 紫 「...大丈夫よ。目に見えないだけで、ちゃんとあなたの周りにあるわ。」 ひろき 「紫!...それは良かった。」 アバター 「...そろそろ戻るか?」 ひろき 「そうだな、どうせまた来るんだろ?」 アバター 「あぁ。またいくらでも来れる。」 霊夢 「...どうやらしばらくはさよならの様ね、''英雄''。」 ひろき 「''オレは英雄なんかじゃない。...世界の旅人だ。''」 霊夢 「なら、''救世主''でどう?」 ひろき 「...もういいか、それで。」 デデデ 「おい!ワシらもプププランドへ帰るゾイ!」 デデデ達が大きな足音を立てながら走って来た。 紫 「ひろきが帰った後にちゃんと送るわよ...」 ---- ひろき 「...このスキマに入ればいいんだな?」 紫 「ええ、グリーングリーンズに戻れるはずよ。」 恒河沙 「僕はしばらくここに残るよ。''お元気で??''」 霊夢 「頑張りなさいよ、''救世主''」 ひろき 「あぁ!」 カービィ 「元気でね??」 デデデ 「キサマの強さはこのワシが保証するゾイ!」 メタナイト 「今回はいろいろすまなかったな。」 ひろき 「大丈夫だ??」 アバター 「ひろき、そろそろ...」 ひろき 「あぁ、''じゃあな??''」 ---- グリーングリーンズ ひろき 「...無事、到着っと。...あ、あの世界の名前何だったっけ...思い出せん...」 アバター 「''...前に進んで行けば、また行けるさ。''」 ひろき 「...そうだな。」 エピソードスケットン 完?