##################################### %16,JP ロイター流投石術          written by ロイター ■前書き  この本をお買い求めいただき、ありがと うございます。著者のロイターです。  もともとは酒の席の一言から始まったこ の本。書き終えた今なお、狐につままれた のではないかと思うのですが、あなたの手 元にあるということは、本当に発売された のですね。おどろきです。  そして驚きとともに関係者各位にお礼を。  まずは編集者のノルン氏。あなたがいな ければこの本は無かったでしょう。  次は私の執筆の原動力となってくれたシ ーナ女史。今度何かおごるよ。  その次は私の行きつけの店の吟遊詩人君。 君がいるおかげでこの投石術ができた。こ れからもどんどん石を投げつけてやるから な(笑)。  最後にこの本を買ってくれたあなた。  皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。  それでは本編の始まりです。 ■投石とは  投石とは、何だと思いますか?  演奏者への制裁?聴衆の心の現れ?ただ の嫌がらせ?  それは投石する人一人ひとり違います。 ですから全てこう、とは言い切れません。 が、私は思います。投石とは愛だと。未熟 な演奏者への愛のムチだと。  繰り返しますが、投石は、一人ひとり違 います。あなたが思う投石。それがあなた の投石なのです。 ■石選び  投石にはもちろん石が必要です。  基本的にその辺に落ちてる石を投げる事 になるのですが、大きい石、とんがってる 石、変な形をした石。いろいろな石が落ち ているなかでただひとつの石を選ぶ……そ れには石の目利きが重要になってきます。  ズバリどんな石がいいかと言うと、手に 合い、重すぎず軽すぎずな石が良いです。  また、最高に自分の投石に向いた石を見 つけたら、マイストーンにするのが良いで しょう。かくいう私も12個ほど持っていま す。 ■石の投げ方  石を投げる。字に書くと簡単そうに見え ますが実際に投げてみると案外難しいもの です。  結局は上達には回数を投げるしかないの ですが、ポイントを抑えれば早く上達する ことができます。  ポイント1、どう飛ぶかを考えて投げる。 どこに飛ぶかは考えても、どう飛ぶかはあ まり考えません。そこに気をつけます。  ポイント2、スナップを効かせる。スナ ップとは手首の返しのことですが、これに 注意することで目に見えて威力が変ります。  ポイント3、腰の捻り。これまた重要で す。ギックリ腰にも注意しましょう。  これらのポイントを抑えつつ、とにかく 石を投げましょう。それが上達の近道です。 ■あとがき  これらで私の投石術の説明は以上ですが、 投石がどういうものか、お分かりになられ たでしょうか。  この本を書いている途中、私の行きつけ の店の吟遊詩人君がついに100回這い上が りを達成しました。その記念に彼の言葉を このあとがきに遺すことになりました。こ れがその言葉です。 「まだ未熟な演奏家のキミ、投石を恐れる な!俺たち演奏家は聞いてくれる人がいて こそだ!石を投げる人は俺たちの演奏を聞 いて、そして石を投げるんだ!それはその 人たちの感想、だから投石を恐れるな!」  だそうです。なかなかいい言葉だとは思 いますが、この本は投石する人への本だか ら、言う場所を間違えてるような(笑)  それはともかく、ここまでお読みいただ きありがとうございます。  それでは皆さんこれからも良き投石を! 10月31日  演奏者に石を投げながら %END #####################################