習得高めなスライム少女 {writer} Kazami鶏 ・想定キャラクター:スライム,弱酸性スライム,スライムノイド(Plus) ・改変自由 ・テキストとしての再配布はelona板テキストスレ、及びそのまとめwikiに限らせていただきます。 〜ご使用の前に〜 Ctrl+Hの置き換えで『<>』をプレイヤーの名前を置き換えてご使用ください。 お好みで『スライムの少女』をNPCの名前に置き換えて文脈上問題は起こりません。起こらない筈です。多分。 plusやoo、MMAなど使用魔法を追加出来るヴァリアントへの対応を目指しているので、一部魔法に絡む表現があります。気になる方は文頭に『,』がある行を削除した上でご使用ください。 イメージ ・弱酸性スライムを育て始めたので、テキストが欲しくなって作成。 ・酸は常時分泌中の設定。かなり周囲に気を使ってると思われます。 ・あまり使われていない魔法があったので取り入れてみました。システム的にはいまいちでも、ロールプレイ的には意外においしいのではないかと。 ・個人的にスライム娘は自分の体を着衣姿で作ってるのがいいと思います。透けてるのに鉄壁というすごい防御力ですが、露出がなくても浪漫があればいいのです。 %txtCalm,JP ,「ちょっと日差しが眩しいですね」 ,「――あ。す、すみません、触れてしまいませんでしたか?」 ,スライムの少女は体を伸ばし、一息ついた。 ,スライムの少女は体の一部を周囲で舞い遊ばせている。 ,スライムの少女は体の一部を周囲で舞わせている。あなたはその幻想的な姿に見惚れた。 ,スライムの少女の半透明な体が、光を浴びてほのかに光ってみえた。 %txtCalm,EN "Weee." "Brother!" %txtAggro,JP 「援護は任せてくださいね」 「無理はしないでくださいね」 「わたしだってネフィア育ちなんですから」 スライムの少女は体の一部を射出用に構えた。 スライムの少女は集中し、魔法のストックを確認した。 スライムの少女は姿勢を整え、攻撃に備えた。 スライムの少女の足元で、スライム塊が敵を狙って蠢いている。 スライム塊が少女を守るように敵の前に立ちはだかった。 %txtAggro,EN "Scum!" %txtDead,JP 「せめて、いちど……」 「<>さ……わた……」 「あ……からだ……くずれ、て……」 「いや……かたち、くずれちゃ……」 *ぱしゃっ* スライムの少女は形を失い、戻らなくなった。 スライムの少女は形を失って弾け、地面に広がった。 スライムの少女は地面に崩れ広がり、かすかに震えて動かなくなった。 悲鳴を聞いたあなたはスライムの少女を振り返ったが、そこにはただ酸溜りがあるだけだった。 スライムの少女は液体に戻り、地面の染みになった。 %txtDead,EN "I'm dead." %txtKilled,JP 「スライムだって戦えるんですよ?」 「<>さんもお怪我ありませんか?」 「気分のいいものじゃないです、よね……」 スライムの少女は溶かした敵を避け、軽く目を伏せた。 スライム塊が敵に飛びつき、その体を飲み込んでいった。 %txtKilled,EN "I killed it." %txtWelcome,JP スライムの少女が手袋をつけた手を振ってあなたを迎えた。 %txtWelcome,EN "Welcome back." %txtDialog,JP 「以前ヴェルニースに立ち寄った時、、犬とじゃれ合っている女の子がいたんです。ああいった微笑ましい光景が見られるのも人間の町ならではですよね」 「以前ノイエルに立ち寄った時、雪玉を投げ合って遊んでいる子供達がいましたよね。あれを見ていると、ちょっとネフィアが懐かしくなったんです。{n} ネフィアでもパンプキン達が遊びでポーションを投げ合ったり、スライム同士が縄張り争いや……その、発情期に異性の取り合いで酸を飛ばし合っていることがありますから……わ、私はこんな姿ですから、無縁だったんですけどね」 「以前ヨウィンに立ち寄った時、無邪気な女の子と知り合ったんです。とてもいい子だったのですが、いきなり飛びついて来ようとしたことがあって大変だったんですよ。{n} ……迷惑ですよね、この体」 「以前パルミアに立ち寄った時、変わった喋り方をする女の子がいたんです。{n} 猫かぶりとも言われているようでしたが、変な歌なのに石を投げられないのは案外人気だからなんでしょうか?」 「ルミエストは芸術の街と言われているせいか、少し変わった服装をされている方が多いですよね。{n} 可愛いので少し真似てみようかとも思うのですが、似合うと思いますか?」 「以前ポート・カプールに立ち寄った時、見知らぬ男性に声をかけられたのですが何だったんでしょう?{n} 装置がどうこう、と話していたのですがよくわからなくて、そのことを伝えたらがっかりされてしまったようで」 「ダルフィはガードがいないこともですが、中央に随分大きな酒場があったり、街中に酒瓶が転がってたりと独特の町ですよね。{n} 狭い路地が多いので、気を使わないといけなくて大変なんですよ」 「ネフィアで生き延びるコツですか? 臆病であること、でしょうか。{n} 見慣れない人やモンスター。予期しない違和感。周りに仲間がいない状況。そういうことに鈍感では弱い生物は生きられませんでした」 「私たちの酸は、弱い自分の身を守るために進化した結果だと言われています。{n} でも、皮肉ですよね。そのせいで人と触れることも出来ないんですから」 「私たちが作る酸が何故私たち自身にまで被害を与えるのか、実はまだわかっていないんです。{n} 私が思うには空気中のエーテルによって何か変化が起こっているのではないかと思うのですが……」 「金は酸に溶けないと聞いたのですが、私の酸はゴールデン製の武具にもゴーレムにも効きますよね。他に金があるのでしょうか。……黄金?」 「私たちが酸で他者を遠ざけたとは逆に、バブル達は自己分裂を繰り返し、数を増やすことで生き延びる道を選びました。{n} でも、周りに『自分』しかいない彼らも、結局は私たちと変わらないのかもしれませんね」 「プチはバブル達のような自己分裂能力は持ちませんが、非常に高い自然繁殖力を持ちます。{n} ……その分ネフィアでも弱くて狙われがちなんですけどね。肉に美容効果があるということで、冒険者や商人の方にもよく狩られていました」 「ハウンドは……ちょっと苦手です。狩り中の彼らは獲物を仕留めることしか考えていませんから、私達をブレスに巻き込むのもおかまいなしなんです。{n} ……普段は案外可愛らしいんですけどね」 「{player}さんのくれたこの手袋のおかげで、私は皆さんを傷つけず、触れ合うことが出来ます。自分で新品を手に入れられるようになった今でも、この手袋は私にとって宝物なんですよ」 「あなたの仲間になった頃、ここにきて良かったって思ったんです。姿の違う、触れるだけで相手を傷つけてしまう私でも一緒に要られるんだって。でも、今はもう駄目です。……優し過ぎです、みんなも、あなたも」{n} 「私は、皆さんに触れることさえ出来ないのに」 「自己の変容の魔法は使用者に対し、その特性を変化させるもの、らしいです。{n} もし、わたしがうまく使うことが出来れば、この体の酸を制御したり、なくすことも出来るんでしょうか……」 「ネフィアにもたまに祭壇は置かれていますが、神々への信仰自体はあまり熱心じゃないんですよね。{n} 赤青の洗礼者や炎の信仰者達が気まぐれに壊してしまうというのも大きいんですけれど」 「この本ですか? 詩集ですよ? 読みます?」{n}あなたはやんわりと断った。{n} 「……残念です」 「この本ですか? 小説ですよ。よければ読んで……もう読んだ? では、今度お話しましょう?」 「この魔法書ですか? いつもの本なので事故はありま……その心配はしてない? ありがとうございます」 「あ、{player}さん。貸していただいた経済書、わかりやすかったです。……愛読書、ですか? ふふ、ありがとうございます」 「この本ですか? 古書物なのですが、さっぱり読み解けないんです。……あ、はい、どうぞ。……ふふ、本当にすらすらと読まれるんですね」 「この本ですか? スキルブックです。貴重な本ですが、{player}さんの家にはいろいろとありますね。収集されるのも大変だったのでは?」 「え、この本ですか? 私の日記です。毎日つけていると意外に楽し……勝手に読んでは駄目ですからね? ……{player}さん? {player}さん!?」 「この本ですか? 『料理百科』です。こういった本は意外に希少なので、著者の方には感謝しています」 「これですか? ええと、小説なんですよ? ……ど、鈍器ってなんですか鈍器って!」 「この服ですか? 以前本で見た、どこかの民族衣装を真似してみたんです。……似合ってます、か?」 「★《薄い本》、ですか? ……あ、『日記』や『見るな』のことですよね? ……え、違う?」 「★《大百科事典》、ですか? 百科事典には確かに憧れますね。あの、よければいずれ揃え……だから本は武器じゃありません!」 「★《死神のノート》、ですか? そんな本は持ちたくないですね。使ってしまっても、使えなかったとしても、きっと今の私の大切な物をなくしてしまうと思います」 「★《神を殺せる本》、ですか? すごいタイトルですけれど、本は武器ではないと思うのですが……」 「……★《私の日……あ、よ、読みましたね! 忘れて! 忘れてください! 忘れて!!」{n} スライムの少女は顔を赤くして持っていた本を投げつけて来た!{n} 会心の一撃! あなたは朦朧とした。 「{player}さん。先ほど少女さんが真っ赤になってあちらへ……思ったことを言っただけ? 純情な方なんですから程々にしてくださいね? ……目を逸らさないでください!」 スライムの少女が服状に整えた形が少し乱れている。少女はあなたの目線からそれに気づくと、慌ててそこを直した。 スライムの少女の読んでいる本の表紙が見えた。{n}『終焉の書』だ! 慌てて取り上げようとしたあなたの前で、本は塵になって崩れた。 スライムの少女の読んでいる本の表紙が見えた。{n}『ノースティリスの歩き方』とある。少女はとても楽しそうにページに見入っていた。 スライムの少女は観光ガイドを読んでいる。『特別企画! 二人で巡るパルミアの名店十選』。{n}「……? {player}さん、どうかされました?」さりげなく隠された本に、いくつもの附箋がついているのが見えた。 スライムの少女は真剣な面持ちで自己の変容の魔法書を読んでいる。{n}魔法書は塵になって崩れ、スライムの少女は肩を落とした。 %endTxt