どらごにっく★あわー!   〜竜を退治するだけの簡単なお仕事です〜 ●初期情報 No.Z002108     担当:竹本みかん ――――――――――――――――――――――― 「大変なことになりました……」 「ええ、まったく……」  円卓には執事・メイドたちが揃っていた。  そのいずれもがアークライト家に長年仕えているベテラン格の者たちだった。  こうした場が設けられるのは、アークライト家に難題が生じたときである。  今回の難題、それは――  アークライト家が設立したユニオン『タイタニア・テンポラリー・サービス』の代表、アデレイド・アークライト・エアシャー(−・−・−)が自らベオウルフとしての活動を始めると言い出したのである。 「アデレイド様の気質を考えれば、いずれ言い出すことだとは思っていましたが……」 「なんとかお考えを改めていただくことはできないのですか?」 「無理でしょうな。一度、お決めになられたことは、余程理に適っていなけれは変えられぬ御方……」 「まして、今の世は混乱の時代……アデレイド様が見過ごされるはずなど考えられませぬ……」  会議室が一斉に吐かれたため息で溢れてしまう。 「しかし……非常に心配である一方、嬉しくも誇らしい気持ちでもありますなぁ」 「ええ、あのようなご立派なお考えを……」 「いやいや、確かに誇らしくはあるが、アデレイド様の身に万が一のことがあってはだな!」 「確かに何かあっては困るが、少々心配が過ぎるのではないのか? アデレイド様は百凡のベオウルフなどには全く引けを取らぬ実力をお持ちなのだぞ」 「ええ、周囲に腕利きのメイド・執事を配置していたとはいえ、ドラゴンと相対しても臆せず果敢に挑まれ勝利したと伺っております」 「……だが、先代様と同様のことがあっては困ると言っておるのだ! ましてや戦線に赴くなどとというのは……」 「…………」 「でしたら、アデレイド様に護衛を付けるしかないのではありませんか?」 「それが最も望ましい案ですが、その人員は必要最低限でないと受け入れてはもらえないでしょう」 「そうでしょうな。これまでの活動のようにタイタニアの者たちを各所へ配置してというわけにはいかないでしょう」 「そもそもタイタニアの者たちは、アデレイド様を代表として扱いますからな……」 「…………」 「では、こういう考え方はいかがですかな? タイタニア以外のベオウルフたちにもアデレイド様を護衛させるのです。少なくとも彼らは、タイタニアの者たちほど神聖視及び特別視はしないでしょうから。そもそもアデレイド様は――」 「ちょっと待て。それはアデレイド様にいらぬ危険が及ぶのではないか? それこそ、万が一のことがあってはだな……」 「その辺りの心配は、タイタニアの者たちに警護させることで防ぐとしましょう。きっと、彼ら彼女らなら役目を果たしてくれることでしょうから」 「う、うむぅ……」  ――その後、いくつかの反対意見は出たものの、アデレイドがその意志を曲げないことは確実である。  意固地になられた上に、勝手に旅立たれてはかなわないということで、タイタニアの者たちだけでなく、他ユニオンの者たちも同行させることが決定された。  ただ、問題はアデレイド自身が了承するかどうかなのだが―― 「私は構いません。他のユニオンの方々と接する機会があるのでしたら、ぜひお願いしたいですわ」  ――というあっさりしたものだった。  こうしてアデレイドのベオウルフとしての行動に同行者が付けられることになった。  だが、どんな者たちが同行するのかをある程度把握しておく必要があると、アデレイドに仕えるベテラン格の執事・メイドたちは彼女が出発する前に、WBAを通じて各ユニオンに対して同行を希望する者たちの募集をかけたのであった。 ――――――――――――――――――――――― 【マスターより】 ・次回、アデレイトとの同行を希望するPCは、タイタニア・テンポラリー・サービスの本拠地で簡単な審査を受けてもらいます。 ・審査での回答は、アクションの内容とアデレイドに対するPCの想いで判定されます。 (※アクションとアデレイドへの想いをそれぞれ書いても、ダブルアクションとは見なしません) ・この審査で落選することはありませんが、審査結果によっては要監視対象者として、アデレイドに近付くことを制限される場合があります。 ・なお、同行希望者に所属ユニオンの制限はありません。 ■関連行動選択肢 A012300 アデレイド様の世直し旅に同行を希望する (担当:はなみずき頼/地域:109) 備考:タイタニア・テンポラリー・サービス以外のユニオンからでも同行希望は可能です。通常のアクションに加えて、アデレイドに対する想いを書いておくことをお薦めします。 ――――――――――――――――――――――― ここに掲載されている行動選択肢は、『どらごにっく★あわー! 〜竜を退治するだけの簡単なお仕事です〜』の公式サイト(本サイト)に掲載されない場合があります。 ――――――――――――――――――――――― 個人としてゲームを楽しむための交流の範囲を越えない場合に限り、この「初期情報」の複製、サイトへの転載を許可します。著作権等の扱いについては、本サイトを参照ください。 copyright 2009-2010 ELSEWARE, Ltd. ―――――――――――――――――――――――