―忍びの里 裏本殿深部 千代 あった・・・あった!これが!! 権限の密書かッ! カ 千代さん! 千代 カガミさん、ヒナタ殿。ここまでの道案内、本当にご苦労様でした。 これでようやく、私の本懐は遂げられる・・・。 才蔵 見上げた根性だ、望月千代女。 佐助 忍びは俺たち男の社会だと思い込んでた自分を叱ってやりたいね。 千代 男はみな、最期は己のプライドに生きる。 下らぬとは言わん。が・・・ 忍びとはそうではないはずだ。 半蔵 今この瞬間、忍びとしての使命を全うしたのは貴様ただひとりだ。それは紛れも無い事実。 才蔵 しかしな、残念ながら今の世の中では多数決とやらが流行っているらしい。 佐助 お前の宿願も、今じゃただの自己満でしかないってことだ。 千代 たとえそうだとしても・・・私は私に課せられた使命を果たす為に、これまで生きてきたのだッ! 邪魔立てするというのなら―― 排除する!