―忍びの里 本殿奥 柳生 ぐふっ・・・! ここが、私の―― 佐助 おっと、消えて楽になろうなんてムシのいい話は許さねえよ! 才蔵 密書と小太郎の場所を、教えてもらおう。 柳生 ふふ・・・ごふぅッ! どうしても持って行きたくば・・・私を倒してみろ・・・! 千代 そうさせてもらうわ―― 柳生 ぐはぁっ!!! カ !? 半蔵 宗矩様!? 佐助 ちょ!? 千代 やっとここまでこれた。 佐助 ついに尻尾を見せたな、女。 いや―― 望月千代女! カ 望月千代女・・・って、あのくノ一で有名な!? 佐助 信玄の雌犬が、何もしている? 千代 しれたこと。私は今でも武田家に仕えるくノ一なのだ。 才蔵 貴様ひとりで何ができる時代ではないぞ、千代女。 千代 それができるのだ、あの密書さえあれば。 豊臣方のあやかしは怒りに震え、あのお漏らし狸の首を狩れと立ち上がるだろう・・・! カ き、消えちゃいました! ど、どういうことなんです?カガミはさっぱり・・・。 佐助 戦国時代をやり直そうってのか、あやかしとなってまで。 柳生 追え・・・!あの雌犬を取り逃がすな! カ 柳生さん! 柳生 これしきで倒れてなるものか! 佐助 今は利害が一致した、共闘と行くか、大将。 柳生 今だけだぞ、真田の猿が。 カ 憎まれ口が出るうちは大丈夫ですね!行きましょう!