ア 初めは、どこかで見たことがあるかな?とか、そのくらいだった。 でも、赤の女王やはっちゃんに出逢って、変わっていった。 私は一度、こんな風に不思議な世界に来たことがあったんじゃないかって。 猫 半分正解!シシシシシ! カ あ!またあなた! ア 半分・・・?半分ってどういうこと? 猫 完全じゃない存在に、完全な答えなんて出せやしない。 アリスは半分、半人前。シシシシ。 カ 半人前だなんて、失礼ですよ! ア ・・・カガミちゃん、待って。 違うわ、ヒントをくれているのかもしれない・・・! 半人前・・・半分・・・。私が半分。 あの頃の私にあって・・・ 今、無いもの。 ・・・・・ 考えろ、考えろアリス・・・! カ あれ? アリスさん! 洋服のすそ、破れちゃってますよ? ア え?うそ? カ ほら、この背中のところ。さっきの戦いでやられたんですかね? ア もー、この洋服お気に入りで大事にしてたのにー! ・・・!? 洋服・・・。 そうか・・・大事・・・! そういうことだったんだ! マ なにか、わかったの? 時計 わかったんですね? ア うん、たぶん・・・わかった。 できれば、こんなこと・・・ わかりたく・・・なかったケド――