レヴィア いい加減ドラゴンを鎮める方法を見つけ出さないと、ずいぶん手強くなってきたわ。 カ そういえば、王女さんの歌を聴いた時に少しドラゴンは反応したんですよね? 王女 うむ、しかし、妾ひとりの歌では届かない・・・と。 逆鱗 どういうことかしら? 王女 ドラコは筋金入りのアイドル好きなのじゃ。 生まれた瞬間からアイドルのライブビデオを見せて育てたし。 ドラコのシーツと抱枕は・・・いや、これ以上はやめておこう。 ともかくドラコはアイドルが好きなんじゃ。それも三人組のアイドルが。 レヴィア 三人組のアイドルグループの歌を聴かせれば、暴走が止まるかもしれないってことね。 王女 そうじゃ。 ドレイク あれ?三人いるじゃないですか、アイドル。 レヴィアたん、ゲキりん・・・それに――― 王女様。 王女 え?妾が? カ そうですよ!だって、王女さんはアイドルなんですよね? 王女 い、いや妾はまだデビュー前で・・・。 レヴィア あら?私にきってくれた啖呵は嘘だったの? 王女 そ、それは。でも・・・ 逆鱗 アイドルの世界はチャンスを掴んだものがステージに立てるんだ、そんな弱気じゃムリだね。 王女 うっ・・・。 鯉 わ、わたしやります! わたしもアイドルの端くれで、チャンスをずっと待ってたんです! それは、きっと今です! レヴィア ふふ、いい目をしてるわね。よろしくね、鯉。いや―― 鯉っぺ。 カ (だ、ださっ・・・!) 逆鱗 (壊滅的なネーミングセンス・・・) 九頭竜 な、なんてことだ。今、俺は歴史が動いた瞬間に立ち会っている。 世界を揺るがすアイドルユニット誕生の瞬間かもしれない・・・! 王女 ・・・・・