鯉 とう!はああ!やぁっ! スタッ!(着地した音) カ ・・・あの人、独り言が激しいですね。もうドラゴン倒した後なのに。 逆鱗 今、なんか着地がどうとか言ってたわね。頭おかしいんじゃないの? 鯉 待ちたまえ君たち! カ さすがに可哀想になってきました。 ・・・なんでしょうか? 鯉 お困りの、(一回ターンして)ようだな!! カ いちいちターンとかしなくていいですよ。 逆鱗 あと、説明もいらないから。 レヴィア 個性的な格好なのね、なにかの撮影かしら? 鯉 チッチッチ・・・ノーコメンツ。 レヴィア (イラッ) ドレイク おお、あの天使の微笑みの持ち主であるレヴィアたんをイラつかせるとは。 カ あのーそれで、カガミたちに何かようですか? 鯉 ふふ、ドラゴン退治にお困りと聞いてな、駆けつけたのだよ。 カ なんですって!? あ、あなたは一体何者なんです? 鯉 よくぞ聞いてくれた・・・! 私は―― 鯉である!! カ ・・・・・ いや、あのもう少し噛み砕いてもらってもいいですか? 逆鱗 正直に言ったらどうなの?アンタ、バンピーでしょ? 鯉 ギクッ! 逆鱗 どうせ、アタシやレヴィアと仲良くなってあわよくば有名人に・・・ってなクチでしょ? 鯉 ギクギクッ! た、たのむ!私を連れて行ってくれ!! あのドラゴンは、実は死んだ祖母の仇で・・・。 逆鱗 ダウト。 鯉 あ、祖父だったかな・・・。 レヴィア ダウトね。 鯉 そうだそうだ、ひいじいちゃん家のとなりの八百屋の・・・。 カ ダウトです。 鯉 うわああああん! ごめんなさいごめんなさい! 本当は売名行為を狙った弱小事務所の新人アイドルですうわあああああん! この格好も笑いをとれないとお前の価値はないってマネージャーに言われてうわあああん! カ あるじ・・・なんだか不憫になって来ました。 鯉 (チラッ) カ だんだんドラゴンも手強くなってきましたし、戦力があるに越したことはないですし・・・。 鯉 (チラッチラッ) カ 一緒に行きましょうか。 ええっと―― 鯉 鯉でいいです! カ じゃあ、鯉さん。ドラゴン退治手伝ってくださいね。 鯉 やたーーー!! ドレイク (なかなかの演技派だ・・・。この子は、アイドルよりもむしろ・・・)