赤 ふうん、これが今日のおやつ・・・。 季節果実のタルトね タ は、はい・・・。 赤 見た目は・・・普通ね。 取り立てて褒める所はないわ。 タ ・・・。 どどどうぞ、召し上がってください。 赤 ・・・パクッ。 タ い、いかがでしょうか? 赤 失格。捨てて。 タ そ、そんなっ!? 赤 私のオーダーは? タ い、一流のスススイーツを、と。 赤 で、これは? タ ・・・。 赤 いつまでも待てば、まともなスイーツを作れるようになるのかしら。 いい?次は無いわよ? ハ 女王、僭越ですが少々言い方がキツいのではありませんか? それに、タルトだけに厳しすぎではありませんか?他のパティシエにはそのような事は―― タ (お兄ちゃん・・・) 赤 ジャック、女王に口答えするとはいい度胸ね。 美味しくないものを美味しいという方が、職人にとっては侮辱でしょう? ハ ! 赤 それすらもわからないのかしら? ハ ・・・申し訳ありません。 赤 それでいいのよ。ただ、私に従っていればいいの。そうすれば、私が守ってやるわ。 それが女王の勤めなのよ。