カ
あああああるじ！聞きましたか、王女さんの歌！！

それは透き通る様な歌声で、その音だけで世界が祝福に満たされるような、そんな感触だった。

カ
これはひょっとすると、とんでもない逸材なのかもしれません・・・。

王女
ふー。カガミよ、どうじゃった？

カ
どうもなにも、すごいですよ！

王女
にひひひ、そうかそうか！やはり妾はアイドルになるべくして生まれた存在じゃ！

カ
それに、王女さんの歌が聞こえた途端ドラゴンがちょっと反応したような。

王女
ふむ、ドラコは妾の歌をいつも聞いてくれておったから思い出したのかもしれんのう。

カ
もしかしたらそれで暴走が止まるかもしれませんよ！

ジュエル
いやー、それはムズカシイと思うよー。

カ
だ、誰です？

ジュエル
あーあたしジュエル。ドラコとは長い付き合いなんだけどさ。
ほら、ドラゴンって宝石を貯めこむっていうでしょ？あれあれ。

王女
ジュエルといったか？なぜ、妾の歌だけでは届かんのだ？

ジュエル
ドラコって案外こだわりが強くてさ、アイドルなら3人組みだって言ってきかないの。
いくら王女さんの歌が良くても、あいつは認めないね、絶対。

カ
め、面倒くさいドラゴン・・・。

王女
これ、妾のボディガードを面倒くさいで片付けるな。

カ
3人組か・・・。たしかにアイドルの王道ですけどねえ。

レヴィア
・・・・・
ふぅん・・・
なかなか見所ありそうね。
あの子・・・。