―忍びの里 退魔門 ガカカカッッッ!! カ うわぁ!? 千代 これは、棒手裏剣・・・! (しかも退魔術が込められているのか・・・ならば使い手は・・・) 退魔 陰陽師よ、ここに来た目的は? カ あるじ、わざわざ言う筋合いはありませんよ。いきなり手裏剣を投げつける人に良い人はいません! 退魔 威勢がいいな、次は外さんぞ? カ 手を抜いたんですね?でも、それがあなたの命取りになります! あるじをなめたら、痛い目にあいますよ! 千代 カガミさん、あなたは下がってください。 カ で、でも・・・! 千代 あの者は退魔手裏剣の九十九神。 こと式神にとっては厄介なことこの上ありません。 あの手裏剣を受けては霊力を奪われ、いずれ身動きがとれなくなりますよ。 カ さ、下がります! 退魔 己が主を盾にするとは・・・。 それが式神として仕えるあやかしのやることか! カ う・・・。 退魔 目障りだ、御首(みしるし)すらいらぬ。 朽ち果てるがいい!